散髪は年1回。

雑記です。

映画「孤狼の血」。

 ワタシは、「仁義なき戦い」から始まる70年代“東映実録路線”の映画が大好きです。ほとんどを見ています。その系譜に連なると評判の「孤狼の血」を先週見てきました。“昭和63年。暴力団対策法成立直前の広島の架空都市・呉原を舞台に、刑事、やくざ、そして女が、それぞれの正義と矜持を胸に、生き残りを賭けて戦う生き様を描いた映画”(公式HPより)です。

 結論から言うと、えげつない暴力シーンを含め、見応えがありました。楽しめました。往年の東映やくざ映画を彷彿とさせました。

 悪徳刑事・大上(おおがみ)に扮した主役の役所広司は、えらそうな言い方をすれば、さすがの演技。安定感があります。ただ、私にとって最近の役所はドラマ「陸王」の社長の好演、さらにマルちゃん正麺ドリームジャンボ宝くじダイワハウスといったコマーシャルのコミカルな演技のイメージが強く、大上は奥底では“いい人”なんだろうな、というのがぬぐいきれませんでした。

 大上の相棒となるエリート新人刑事、日岡を演じた松坂桃李もいい味を出していました。後半にいくにつれ、どんどんたくましく、“危険”になっていきます。

 そして個人的には、加古村組の凶暴な若頭・野崎を演じた竹野内豊が、「仁義なき戦い 広島死闘篇」で千葉真一が演じた大友勝利を思い出させ、特に印象に残りました。冒頭のシーンが強烈です。このあとも竹野内の“活躍”が見られるはず、とワクワクしていましたが、その後はあまり目立たず。もっと大暴れするシーンが見たかったです。

 どうやらすでに続編の製作も決定したようです(ネタバレになりますが、大上は劇中で殺されてしまいます。となると続編の主役は松坂桃李ピン!?)。興行的にも成功したといっていいんでしょう。ワタシが見たときは公開から約1ケ月が経っていましたが、ほぼ満員。観客には、松坂桃李目当てで来たと思われる女性の姿も目立ちました。カップルも多かったですね。大きなお世話ですが、映画館を出たあと、2人でどんな会話をしたのか、気になりました。

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いまひそかに期待しているのが、「東映実録DVDマガジン」の刊行です。発売されたら毎号買います! コンプリートします! 関係者の方々、ぜひ英断を!

※6月18日朝、関西地方で発生した地震により、被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。深夜にも地震があったようです。今後も余震等、引き続きお気をつけください。