2018FIFAワールドカップは8強が出そろい、準々決勝に突入しています。この2、3日、各媒体にはワールドカップ決勝トーナメントの予想や見どころが多数掲載されています。戦力分析はとりあえず置いといて、ここではデータ的な見どころをいくつかピックアップしてみます。
☆フランスを率いるデシャン、選手&監督の両方でVなるか
デシャン監督は現役時代、母国開催の1998年フランス大会で主将として初優勝を経験しました。今大会で優勝すれば、フランツ・ベッケンバウアー(旧西ドイツ)、マリオ・ザガロ(ブラジル)に続く史上3人目の“選手でも監督でも優勝”となります。さきほど、フランスは2-0でウルグアイを破り、4強進出一番乗りを決めました。可能性は十分ありそうです。
☆最多得点(ベルギー)×最少失点(ブラジル)の勝者は
このあとおよそ1時間後にキックオフされる準々決勝第2試合、ベルギー×ブラジルは、データ好きにはたまらない対戦です。今大会ここまで、ベルギーは最多の12得点、ブラジルは最小の1失点。どちらが勝つでしょうか。ブラジルとベルギーがワールドカップで対戦するのは、2002年日韓大会決勝トーナメント1回戦以来2回目で、そのときはブラジルが2-0で勝ち、最終的にブラジルは優勝しました。ちなみにブラジルは今大会、前の試合まで3試合連続2-0のスコアで勝っています。
☆今大会も20年周期新王者誕生か
ワールドカップでは、このところ20年周期で新王者が誕生しています。1958年スウェーデン大会でブラジル、1978年アルゼンチン大会でアルゼンチン、1998年フランス大会でフランスが、それぞれ初優勝。さらに、過去のワールドカップの優勝国はすべて自国監督で、「外国人監督は優勝できない」というジンクスもあります。こうしたデータを当てはめると、勝ち残っているチームで優勝経験がなく、自国監督なのはロシア、クロアチア、スウェーデンの3チームとなります。なんとこの3チームは決勝トーナメントで同ブロック。準々決勝でロシアとクロアチアは直接対決し、勝者はスウェーデン×イングランドの勝者と準決勝で対戦することになります。今大会も、ひょっとするとひょっとするかもしれませんね。
☆ロシア、史上6か国目の“地元大会初優勝”なるか
ワールドカップで優勝経験のある8か国のうち、ウルグアイ、イタリア、イングランド、アルゼンチン、フランスの5か国は地元大会で初優勝を飾っています。今回の開催国ロシアは、予想を覆して1次リーグを突破。決勝トーナメント1回戦でもスペインを下し、勢いに乗ります。上の“20年周期新王者説”と合わせ、ロシアにかかる期待は高まる一方です。
それにしても……準々決勝に日本がいないのが、返す返すも残念です(-_-)。