このところバタバタしていて、走る時間が取れませんでした。そこで1週間ぶりに走ることにしました。夜10時半、外を見たら雨。けっこう強く降っています。とりあえずこの時点ではパスして、様子を見ることにしました。
1時間後。雨はだいぶ弱くなってきました。走ってるうちにやむだろう、ということで、走りに出ました。1週間ぶりで、前日の疲れもあるし、不安もありましたが、予想に反して快調な滑り出し。前回よりも距離を伸ばして走っていて、そういえば、この辺りで……と、ふと、2年前の“屈辱”を思い出しました。
その日も霧雨が降っていました。メガネに水滴がつく中、ワタシなりにいいペースで走っていました。すると、後ろから足音が聞こえてきました。ジョガーに会うのは珍しくなく、たまに抜かれることもあるので、ああ、また抜かれるな、と思っていたら、案の定、抜かれてしまいました。どんなヤツだ、と思って見てみたら、なんと――。
若い女性でした。おそらく20代。しかも、右手に傘をさしながら走っていたのです! まさか、と思いつつ、追いかけましたが、その差は開くばかり。追いつくことはできませんでした。ガックリきました。なさけないと同時に、屈辱感でいっぱいになりました。
傘をさして走る人を見たのは、後にも先にもこのときだけです。濡れるのがイヤなら走らなきゃいいのに。
雨の日に走っていて、もし彼女に遭遇したら、ぜひ抜き返したい。でも、またぶっちぎられる可能性が高いですね。