平成最後の大相撲11月場所、千秋楽。東小結・貴景勝が初優勝を果たしました。東前頭3枚目の錦木に一瞬ヒヤリとさせられましたが、はたき込みで下して2敗をキープ。2敗で並んでいた西大関・髙安が結びの一番で東関脇・御嶽海に敗れたため、貴景勝の優勝が決まりました。
ワタシは前日、リアルタイムで見ることができなかったので、今日は用事を早めに済ませて夕方5時前には帰宅しました。貴景勝は緊張しているように見えましたが、負ける感じはしなかったですね。あとは髙安が勝って優勝決定戦になるものとばかり思っていました。その髙安は気合十分で、勝つ雰囲気を漂わせていたのですが、な~んとなくイヤな予感がしました。貴景勝の取組から3番後、というのもポイントだった気がします。やはり、間が空きすぎて緊張状態が長く続いたため、本来の感覚で臨むことが難しかったのではないでしょうか。それも実力のうち、と言われると反論できないのがツラいです。
優勝決定戦にならなかったのは残念でしたが、3横綱が休場した十一月場所を盛り上げたのは、間違いなくこの2人です。髙安には近いうちに“リベンジ”を果たしてほしいですね。
貴景勝の優勝には、さまざまな注釈がつきました。
・小結の優勝は2000年五月場所の魁皇以来9人目。
・23歳3ヶ月での初優勝は、年6場所制になった1958年以降、6番目の年少記録。
・初土俵から所要26場所での初優勝は、年6場所制以降、1992年五月場所で初優勝した曙と並んで4番目の早さ。
貴景勝は九月場所が小結で9勝、今場所も小結で13勝、2場所合計22勝。大関昇進の目安は「直近3場所を三役で33勝」のため、数字上は来年一月場所に11勝すれば目安に届くことになりますが、今場所、白鵬と鶴竜の2横綱との対戦がなかったことから、大関とりの場所になるかどうかは微妙なようです。
なにはともあれ、大相撲の2018年が終わりました。ワタシ個人も楽しませてもらいました。今年の優勝力士は次のとおりです。
・一月場所 栃ノ心 14勝1敗
・三月場所 鶴竜 13勝2敗
・五月場所 鶴竜 14勝1敗
・七月場所 御嶽海 13勝2敗
・九月場所 白鵬 15勝0敗
・十一月場所 貴景勝 13勝2敗
栃ノ心と御嶽海、貴景勝と、6場所中3場所で初優勝者が出ました。ざっと調べたところ、初優勝が3人出たのは、恐らく2000年(武双山、貴闘力、魁皇)以来のハズです。3横綱の力に陰りが見えており、来年以降も初優勝者が誕生する可能性は高そうです。
2019年もたのんまっせ、力士の皆さん!