散髪は年1回。

雑記です。

人生いろいろ。

 先の10連休、ワタシは1週間ほど実家に帰っていました。家族はそれぞれ予定があったので、ワタシひとりで帰りました。昨年末にオフクロが亡くなり、実家は今、オヤジがひとり暮らし。もう5ヶ月近く経っているので、だいぶ慣れたとは思いますが、息子としては心配です。まあ、今のところオヤジは健康に問題はないので、あくせくすることなく、過ごしました。

 さすがに1週間ずっとオヤジと一緒(うち3日は兄弟とも一緒)というのもお互いしんどいので、何日かは日中、別行動にしました。といっても、特に予定があるわけではありません。ワタシは高校卒業後に実家を離れたので、もうすでに30年以上が経ちます。その間、しょっちゅう帰省していたわけではないので、昔の知り合いとはすっかり縁遠くなっていました。それが、連休中のある日、ひとりで駅前に出て、書店やおみやげ売り場などを見てブラブラしていたときのこと。「もしかして○○?」と声をかけられました。「○○」がなんと、ワタシの中学時代のあだ名だったのでビックリです。見たら、思い出すのに多少時間がかかったものの、中学時代の同級生、Sでした。

 実に30何年かぶりの再会です。当然ながらワタシと同い年、50代半ばの彼は、頭髪がかなり後退していましたが、当時の面影がありました。今は家族と駅前に出てきて、たまたま別行動中、とのこと。こんなことってあるんですねえ。連休中に飲もう、ということにして、連絡先を教えてこのときは別れました。

 そして2日後。駅前の待ち合わせ場所に向かいました。Sはもう一人、懐かしいヤツを連れてきました。中学時代の同級生T、彼と会うのも同じく30何年かぶりです。挨拶もそこそこに、3人で居酒屋に入りました。SもTも、ワタシと高校は別だったので、その後どうしていたのかはわかりませんでしたが、2人とも地元に根を下ろしていたんですね。中学時代のエピソードをメインに、話が尽きることはありませんでした。それぞれの近況報告では、Sにはなんともう孫が2人いる、と聞いてまたビックリです。孫はかわいくてしょうがない、と繰り返していました。ワタシの子どもは2人ともまだ未成年なので、ワタシがおじいちゃんになるには、2人にいい縁がないと始まりませんね。

 一方のTは、独身でした。結婚したいと思った時期もあったけど、もう今はしなくていい、諦めている、とのこと。でも、そんなに悲壮感が漂っているわけでもなく、達観している感じでした。そう、本人の人生ですからね。周りがとやかく言っても始まりません。TにはTの考えがあるんでしょう。

 同い年で、ひとりは孫がいて、ひとりは独身。さらに、同級生で亡くなったヤツ、行方不明になっているヤツがいることを聞きました。まさに人それぞれ、人生いろいろ。それを実感する夜となりました。

 そろそろお開きにして、タクシーで帰るか、と思っていたら、Sが娘さんを呼び出してくれ、彼女の運転でワタシの実家まで送ってもらうことになりました。申しわけないと思いつつ、甘えさせてもらいました。いい気分で帰宅すると、オヤジはもう寝ていました。これから先、頻繁に帰省するかな、という気になっています。

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10連休中の今年4月30日午後11時59分59秒、つまり平成最後の瞬間をスマホの時計画面で撮影しました。24時間表記でないのが残念です。