やはり、といった感じでしょうか。大相撲五月場所は今日(5/19)が中日8日目。4日ぶりに再出場した新大関・貴景勝は、東小結・碧山の変化についていけず、はたきこみで敗れました。負傷した右ひざの具合はわかりませんが、今回は焦って再出場しなくてもよかったのでは、と思ってしまいます。9日目、貴景勝は再び休場する可能性が高い、という情報もあります。そうしたほうが賢明でしょうね。まだ挽回するチャンスはいくらでも残ってますから。
さらに貴景勝以外にも、今日は7日目まで全勝だった関脇・栃ノ心と横綱・鶴竜にそろって土がつく波乱の展開。栃ノ心は東前頭2枚目の遠藤に、鶴竜は西前頭3枚目の玉鷲に、いいところなく敗れました。玉鷲は令和初の金星獲得です。これで栃ノ心、鶴竜と西前頭8枚目の朝乃山の3人が7勝1敗で並び、優勝争いは混戦模様になってきました。2敗の阿炎、竜電、炎鵬、琴恵光の平幕4人も、最後まで食らいついてほしいですね。
そして今日、ワタシが個人的に楽しみにしていたのが英国・グラスゴーで行われたワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)のバンタム級準決勝、WBA王者“モンスター”井上尚弥とIBF王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)の無敗対決です。結果は井上の圧勝でした。井上は2ラウンド、ロドリゲスから合計3度のダウンを奪い、レフェリーストップによる1分19秒、TKO勝ち。いやあ~もう強すぎです。1ラウンドは多少押され気味に見えましたが、すぐに巻き返すあたり、さすがとしかコメントしようがありません。まさに最強、オールタイムNo.1ボクサーといっても、誰からも異論は出ないでしょう。
井上はこれで18戦全勝16KO。次戦は今年の秋、WBSS・バンタム級決勝で5階級制覇の王者ノニト・ドネア(フィリピン)との対戦になります。油断は禁物とはいえ、井上がまたあっさりとKO勝ちしそうな予感が漂います。過去、日本人世界王者で無敗のまま引退したボクサーはいません。スポーツのデータ好き・記録好きなワタシとしては、ぜひ井上に第1号になってほしい。その可能性は十分すぎるほどあると思っています。