日付変わって、7月1日、後半戦のスタートです。無事に乗り切っていきたいですね。前日に見た悪夢がなにかを暗示するものではないことを祈ります。
さて。今日(6/30)は陸上の日本選手権最終日。ワタシもテレビ観戦しました。最終種目の男子200㍍は、100㍍に続いてサニブラウン アブデルハキームが制しました。サニブラウンの2冠は2年ぶり2回目。2回目の100㍍&200㍍2冠は、生駒一太(1947、49年)、豊田敏夫(1977、79年)以来、40年ぶり史上3人目となります。3人とも、達成年の下一ケタが7と9というところに共通点があるのが面白いですね。
期待されたタイムは20秒35で、日本記録(末續慎吾の20秒03/2003年)の更新並びに日本勢初の19秒台はなりませんでした。もっとも、大雨で向かい風(1.3㍍)の悪天候だったので、いたしかたないところではあります。天候に恵まれたらまた違ったレース展開になったでしょうが、“たら”“れば”を言っても始まりません。ちなみにサニブラウンは、過去2回出場した日本選手権ではいずれも天候が崩れたようで、いわゆるひとつの“雨男”のようです。
200㍍の2位は小池祐貴で20秒48、3位は桐生祥秀で20秒54。これまで、100㍍も200㍍も混戦模様と言われてきましたが、サニブラウンが一歩も二歩も抜け出した感じですね。年齢も、小池(1995年5月13日生まれの24歳)、桐生(1995年12月15日生まれの23歳)に比べて若く(1999年3月6日生まれの20歳)、まだまだ伸びしろを感じさせます。
ただし、来年の東京オリンピックの男子100㍍&200㍍で日本勢がメダルを獲得するためには、まだ世界との壁は厚そうです。両種目の最近3大会のメダリストのタイムは次のとおりです。
◆2016年リオデジャネイロ
・100㍍ ・200㍍
金 9秒81 金 19秒78
銀 9秒89 銀 20秒02
銅 9秒91 銅 20秒12
◆2012年ロンドン
・100㍍ ・200㍍
金 9秒63 金 19秒32
銀 9秒75 銀 19秒44
銅 9秒79 銅 19秒84
◆2008年北京
・100㍍ ・200㍍
金 9秒69 金 19秒30
銀 9秒89 銀 19秒96
銅 9秒91 銅 19秒98
100㍍を見ると、サニブラウンの持つ日本記録9秒97ではメダルに引っ掛かりません。200㍍も、サニブラウンの自己ベスト20秒08がギリギリ2016年リオデジャネイロ大会の銅メダルに相当するだけで、やはり19秒台が必須となってくるでしょう。でもまあ、東京大会の開幕まで、まだ1年以上あります。サニブラウン、桐生、小池らとともに、新星の登場も心待ちにしたいですね。