今日(7/4)は一発が出ませんでしたが、ヤクルトの高卒2年目・村上宗隆が“怪物ぶり”を発揮しています。前日、7月3日の広島戦で自身プロ初の満塁本塁打を放ち、これでシーズン20号に到達。高卒2年目以内に20本塁打以上は、1994年松井秀喜(巨人)以来25年ぶり5人、6回目となります。
◎高卒2年目以内に20本塁打以上◎
年度 選 手 (所属)年数 本数
1953 中西 太(西鉄) ② 36
〃 豊田泰光(西鉄) ① 27
1986 清原和博(西武) ① 31
1987 清原和博(西武) ② 29
1994 松井秀喜(巨人) ② 20
2019 村上宗隆(ヤクルト) ② 20
村上はチーム78試合目での達成で、残り試合は60試合以上ありますから、まだまだ伸ばしそうです。7月4日終了時点で、村上の成績はチーム全試合(79試合)に出場して278打数64安打(二塁打15、本塁打20)、39得点、62打点、98三振。打率2割3分はセ・リーグの規定打席到達者31人中30位です。打点はリーグトップ、三振は両リーグトップ(ついでに失策12は両リーグワースト2位)。このペースだと、シーズン換算では36本塁打、113打点、179三振となります。これはなかなかの数字です。見ているだけでワクワクしてきますね。
ワタシが個人的におおっと思ったのが、64安打中、長打(二塁打以上)がリーグトップタイの35本と半分以上を占めること。打率は低いのに、ここまで長打率はジャスト5割です。村上には今後、かつてのブライアント(元近鉄)のように、「超特大本塁打か、三振か」でファンを沸かせるスケールの大きいバッターになってほしいと思います。
それにしても、今季高卒2年目の世代は清宮幸太郎(日本ハム)が注目度No.1でしたが、清宮のケガもあって、現時点では完全に村上が上ですね。清宮には、これまで何度もふれてきたように、日本プロ野球にはびこる“第一子長男のひ弱さ”が感じられるので、そうした声を吹き飛ばす、超ド級の大活躍を期待します(村上は男三人兄弟の次男のようです)。