散髪は年1回。

雑記です。

井上尚弥、ドネアに判定勝ちでWBSS頂点。

 さいたまスーパーアリーナで7日に行われたワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)バンタム級決勝は、3階級制覇のWBA&IBF王者・井上尚弥(26)が、5階級制覇のWBAスーパー王者ノニト・ドネア(36/フィリピン)に3-0で判定勝ち。バンタム級最強王者の称号を手にしました。

 フジテレビの生中継は7時57分から。ワタシはできればその時間までに帰宅して、自宅でゆっくり見たいところでしたが、仕事が終わらず、職場でテレビ観戦となりました。

 井上-ドネアの前に、WBC世界バンタム級王者統一戦が行われ、井上尚弥の弟で同級暫定王者の拓真が登場。正規王者のノルディーヌ・ウバーリ(33/フランス)と対戦しました。しかし、第4ラウンドにダウンを喫するなどいいところなく、0-3の判定負け。兄に勝利のバトンをつなぐことはできませんでした。拓真はプロ14戦目で初黒星。日本人暫定王者が外国人正規王者に挑んだ王座統一戦は、これで3戦全敗のようです。

 いよいよメインイベント。WBSSにおける井上の勝ち方がすさまじかった(準々決勝が70秒KO勝ち、準決勝が259秒TKO勝ち)だけに、ワタシは今回も井上が早いラウンドでドネアを倒すものとみていました。が、そうはなりませんでした。

 これはやはり、ドネアは強かった、ということでしょうか。井上は2ラウンドに右目上から出血。こんな井上を見たのは初めてです。中盤、井上がペースをつかんだかに見えましたが、ドネアが巻き返し、終盤戦へ。このまま判定決着だと採点が割れそうだな、と思っていたら、11ラウンドの1分過ぎ、井上の放った左フックがドネアのボディーに炸裂。ドネアはたまらずダウンします。“まともに入ったボディーへのパンチは地獄の苦しみ”とよく言われますが、本当のことなんですね。

 残りは1分以上あります。しかし、井上はクリンチで逃れるドネアを仕留めることはできませんでした。井上の猛攻をしのいだドネアもさすがです。

 そして最終12ラウンド。両者とも倒れず、試合終了のゴングが鳴ります。判定は116-111、117-109、114-113と全員が井上を支持していました。ワタシも異論なし。井上はこういう勝ち方もできる、と評価を高めたんじゃないでしょうか。

 KOは逃したものの、井上の戦績はこれで19戦全勝16KO。全勝キープしました。このまま引退するまで無敗でいってほしいですね。そうなれば日本人ボクサーとして初となりますから。

 そういえば今日は珍しく、ワタシ以外にも職場にギャラリーがいました。職場のテレビで野球やサッカー、ラグビーなどを見ていても、スポーツ好きの男がたまに立ち止まるぐらいなのに、今回は女性が4人ほど、ワタシと一緒に井上-ドネア戦を見ていたのです。ワタシも聞かれたことには答えていろいろ教えましたが、意外でした。どうやらウチの職場の女性(今回の4人は30~40代)は、ボールゲームより格闘技のほうが好きなようです。

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放送終了直前、職場のテレビから撮影しました。日本のレジェンドボクサー・ファイティング原田(左)とともに、モハメド・アリの名がついた“アリ・トロフィー”を手にする井上尚弥です。