散髪は年1回。

雑記です。

辰兄、死去。

 また昭和のスターが逝ってしまいました。12月12日午前7時40分、俳優・梅宮辰夫死去。81歳でした。

 ワタシは以前書いたことがあるように、1970年代の東映実録映画が大好きで、結構な本数を見ています。それらの映画に、辰兄は欠かせない存在でした。いま、自宅にあるソフト(そのほとんどがVHSテープというところが切ないのですが)を見たら、辰兄が出演している“実録モノ”は20本近くありました。

 仁義なき戦い(1973年)

 仁義なき戦い 代理戦争 (1973年)

 仁義なき戦い 頂上作戦(1974年)

 やくざ対Gメン 囮(1973年)

 実録 私設銀座警察 (1973年)

 実録安藤組 襲撃篇 (1973年)

 安藤組外伝 人斬り舎弟 (1974年)

 山口組外伝 九州進攻作戦(1974年)

 暴力金脈 (1975年)

 日本暴力列島 京阪神殺しの軍団 (1975年)

 県警対組織暴力 (1975年)

 資金源強奪 (1975年)

 仁義の墓場 (1975年)

 沖縄やくざ戦争 (1976年)

 やくざの墓場 くちなしの花 (1976年)

 実録外伝 大阪電撃作戦 (1976年)

 トラック野郎・望郷一番星 (1976年)

 やくざ戦争 日本の首領 (1977年)
 
 この中にはテレビから録画したものもあります。「仁義なき戦い」は当然として、どれもこれもハマりました。「仁義なき戦い」シリーズをのぞいてワタシのお気に入りは、順不同で「日本暴力列島 京阪神殺しの軍団」(怪作!)、「県警対組織暴力」(名作!)、「資金源強奪」(快作!)、「仁義の墓場」(衝撃作!)、「やくざの墓場 くちなしの花」(傑作!)。これがトップ5です。

 御多分に漏れず、辰兄には数々の伝説があります。その中でワタシが好きなエピソードは、辰兄がホステスの女性2人を連れて入った銀座のゲイバーで、コーヒーを飲んでいた高倉健(!)&長嶋茂雄(!)に遭遇した話。ワタシは何年か前の「ダウンタウンDX」で辰兄本人が話しているのを聞いて知ったのですが、どうやらよく知られているエピソードのようですね。あるサイトに詳しく出ていたのでお借りします。


〈2人に気付いた梅宮は、すぐに挨拶にいったが、「おぉ、梅宮。どうした? あんまり飲んでないで、早く帰れよ」と言われ、気まずさから店を変えたという。これに対し、ホステスから、「情けないわね。高倉健だかなんだか知らないけど、おかしいじゃない。銀座のゲイバーで、男2人でコーヒー飲むってどういうことよ? あなたのやってることの方が、正しいじゃない」とはっぱをかけられたそうだ。
 
 すると翌日、梅宮は高倉健の元に向かい、「昨夜の一件は、俺の方が正しかったと思います。(ゲイバーは)女連れて3軒目に酒を飲みに行く所なんですよ」ときりだし、さらに女性の体について意味不明な熱弁を始めた。
「(一時間も話をしていると)ようやく健さんが『梅宮、悪かった』ってね。『お前の言う通りだ。昨日の件に関しては、お前が正解だ。俺が悪かった』って言った時にね、俺は『バンザイ!』って」と祝杯をあげたと話していたという〉

(BIGLOBEニュース・2014年7月25日「高倉健に謝罪させた大物俳優とは? 銀座のゲイバーで起きた珍事!」より)


 ミスターは石原裕次郎と仲が良かった、ということを雑誌で読んだことがありましたが、健さんとも深い付き合いをしていた時期があったとは。ビックリですね。辰兄が話してくれなかったら世に出なかったネタではないでしょうか。

 来週、20日の金曜日には辰兄の自伝『不良役者 梅宮辰夫が語る伝説の銀幕俳優破天荒譚(たん)』が双葉社から発売されるようです。担当者によると、自伝では「役者人生を振り返り、東映時代の先輩スターとの交流や娘、アンナさんへの思いなどがつづられている」とのこと。健さん&長嶋さんのエピソード以外にも、ワクワクする話がたくさん出てくるでしょうね。ワタシは即、買うつもりです。

 それにしても。「仁義なき戦い」に出演していた俳優が次々と亡くなっていくのは淋しいですね。辰兄、好きな俳優でした。合掌。

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職場の同僚(40代・♂)に、梅宮辰夫っつったら最初に何が思い浮かぶ? と聞いたら、「漬物ですね」と即答。なるほど。確かに、そのイメージもありますね。そういえば、辰兄は料理の腕がプロ級で、「食いしん坊! 万才」のリポーターも務めていました。写真は「梅宮辰夫漬物本舗」の「辰ちゃん像」です。