散髪は年1回。

雑記です。

白鵬、照ノ富士との全勝対決を制してV45!

 もう、なりふりかまわず、といった感じでしたね。大相撲七月場所、千秋楽。横綱白鵬照ノ富士との全勝対決に勝ち、進退の懸かった場所で、7場所ぶりの完全復活優勝を果たしました。

 千秋楽、14戦全勝同士の対決は、1場所15日制となった1949(昭和24)年五月場所以降、9年ぶり6回目。ワタシは前日、照ノ富士の負ける姿が想像できないので照ノ富士有利、と書きましたが、最近2回の千秋楽全勝対決はワタシが勝つと思っていた力士が敗れていたので、もしかしたら今回も、という気がしないでもありませんでした。

 ワタシはテレビ観戦。白鵬は立ち合い、左手を照ノ富士の顔にかざし、右肘で強烈なかち上げを喰らわせます。まともに入ったように見えました。互いに離れて張り手の応酬後、白鵬は左上手を引き、照ノ富士には上手を与えませんでした。最後は巻き替えにくる照ノ富士の右腕をきめるように何度も投げを打ち、小手投げ。照ノ富士を土俵に這わすと、鬼の形相を見せ、右腕を豪快に振り下ろしました。

 荒々しい相撲でした。6場所連続休場明けで、なんとしても優勝する、という白鵬の執念を感じました。優勝インタビューで右ひざの状態を聞かれ、「ボロボロです」と本人が語ったように、肉体的にも精神的にも余裕がなかったんでしょうね。

 今回の白鵬の優勝は、またまた記録づくめです。いくつか挙げてみます。

▽通算45回目の優勝(史上1位を更新)
▽通算16回目の全勝優勝(史上1位を更新)
▽初優勝した2006(平成18)年から16年連続優勝(史上1位を更新)
▽七月場所通算8回目の優勝(史上1位を更新) 
▽一人横綱で19回目の優勝(並んでいた朝青龍を抜いて戦後最多)
▽6場所連続休場明け優勝は、大鵬の5場所を抜いて最長ブランク優勝
▽年6場所制となった1958(昭和33)年以降、横綱で36歳を超えての優勝は史上初(白鵬は1985年3月11日生まれ)
▽36歳4ヶ月での優勝は、1958年以降、年長2位(1位は2012〈平成24〉年五月場所、旭天鵬の37歳8ヶ月)

 ひとまず、これで引退は回避です。次の目標はあと1勝に迫った横綱900勝ということで、これは早々に達成されるでしょう。ただ、その後はどこまで体力が持つか。もしかしたら今回が最後の優勝になるかも……と思ってしまう人はワタシを含めて大勢いるはずです。白鵬がそんな声を吹き飛ばし、優勝回数を伸ばすことができるか。まずは次回の九月場所、休場することのないよう、願っています。

f:id:baribon25:20210719031232j:plain

白鵬は感情が高ぶっていましたね。優勝後のこんな白鵬は過去に見た記憶がありません。