エンゼルス・大谷翔平の2021年シーズンが終わりました。現地時間10月3日(日本時間4日)、大谷はシアトルのセーフコ・フィールドで行われたマリナーズとの今季レギュラーシーズン最終戦に「1番・DH」で先発出場。1回の第1打席で11試合ぶりとなる今季46号本塁打を放ちました。ワタシは録画の映像で確認。見事な当たりでした。しかし、安打はこの1本のみ。アメリカン・リーグ本塁打トップのサルバドール・ペレス(ロイヤルズ)とブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)の48本には2本届かず、本塁打王獲得はなりませんでした。
とはいえ、大谷はメジャー4年目の今季、大きなケガもなく、投打の〝二刀流〟にフル稼働。そのプレイにワクワクしました。そして、データ&記録好きのワタシにとって、大谷は大いに楽しませてくれるプレイヤーでした。今季、大谷の個人成績は以下のとおりです。
【投手成績】
登板 23
先発 23
勝利 9
敗戦 2
投球回数 130.1回
被安打 98
失点 48
自責点 46
被本塁打 15
与死球 10
与四球 44
奪三振 156
勝率 .818
WHIP 1.09
被打率 .207
奪三振率 10.77
防御率 3.18
【打撃成績】
出場試合 155
打席 639
打数 537
得点 103 (リーグ8位)
安打 138
二塁打 26
三塁打 8 (リーグ1位)
本塁打 46 (リーグ3位)
打点 100 (リーグ13位タイ)
四球 96 (リーグ3位)
死球 4
三振 189 (リーグ4位)
盗塁 26 (リーグ5位)
盗塁死 10 (リーグ1位タイ)
打率 .257
出塁率 .372(リーグ5位)
長打率 .592(リーグ2位)
OPS .965(リーグ2位)
長打 80 (リーグ2位)
塁打 318 (リーグ4位タイ)
敬遠四球 20 (リーグ1位)
犠飛 2
併殺打 7
本塁打率 11.67(リーグ1位)
投手として9勝、打者として46本塁打&100打点は文句のつけようがありません。打撃成績では、ズラリとリーグ上位の項目が並びました。ほかにも、特記事項は多々あります。今日の試合で「100打点」に到達した大谷は、「100安打」「100得点」「100投球回数」「100奪三振」と合わせて、投打5部門で「Quintuple(クインティプル、と言うそうです)100」を達成しました。もちろんこれはMLB史上初。ちなみに「100四球」にもあと4つでした。また、シーズン45本塁打&25盗塁はアメリカン・リーグ史上2人目の快挙です。
そして大谷は、MLBでプレイした日本選手歴代ランキングでも、数多くの1位を記録しました。
⚾️本塁打46本 1位
(2位は2004年松井秀喜31本、3位は2009年松井秀喜28本)
⚾️長打80本 1位
(2位は2005年松井秀喜71本、3位は2004年松井秀喜67本)
⚾️四球96 1位
(2位は2009年福留孝介93四球、3位は2004年松井秀喜88四球)
⚾️三振189 1位
(2位は2008年岩村明憲131、3位は2007年岩村明憲114)
⚾️長打率.592 1位
(2位は2004年松井秀喜.522、3位は2009年松井秀喜.509)
⚾️OPS(出塁率+長打率).965 1位
(2位は2004年松井秀喜.912、2位は2009年松井秀喜.876)
なお、打点100は5位(1位は2005年松井秀喜116打点、2位は2004年松井秀喜108打点)、敬遠四球20は3位(1位は2002年イチロー27、2位は2005年イチロー23)、塁打318は2位(1位は2004年イチロー320、3位は2001年イチロー316)となっています。
残念だったのは、大谷の活躍がなかなかチームの勝利に結びつかず、エンゼルスのポストシーズン進出がならなかったことです。大谷は2023年終了後にフリーエージェントの権利を獲得します。エンゼルスが戦力を整えないと、強豪チームへの移籍を求めて、大谷が離れる可能性が出てくるかもしれません。それまで、あと2年。来季は外野手としての起用が増えるともいわれています。また投打の両方でとてつもないパフォーマンスを見せてくれることを期待しましょう!