11月も早、3週間が経過。2021年も残り40日です。ワタシはなにか〝いいこと〟が起こることを期待しています。
さて。今回も日本シリーズネタでいきます。今日(11/21)が2戦目。大相撲十一月場所の中日8日目が終了後、ワタシはテレビのチャンネルを替えます。午後6時4分、プレイボール。
オリックスの先発は2年目の宮城大弥、ヤクルトの先発は6年目の高橋奎二、ともにサウスポーです。試合は前日の第1戦に続いて投手戦になりました。若手2人の投げ合いは、見ごたえがありましたね。
宮城は6回1死までひとりの走者も許さないパーフェクトピッチング。一方の高橋は5回まで毎回安打を浴びながら要所を締めて得点は許しません。ジリジリした展開が続きます。ヤクルトは6回1死、宮城から初安打を放ち、1死一・二塁としますが得点は奪えず。その裏、オリックスはこの試合初めて三者凡退に終わり、ここでなんとなく、流れはヤクルトにいったように思いました。
7回も両チーム無得点。そして8回表、宮城は1死から初めて四球の走者を出します。前日の第1戦で、山本由伸も初の四球から先制点を許していたので、ワタシはまたそんな展開になるかも、という気がしました。その後、宮城は安打を浴び、2死一・二塁とされます。続くバッターはここまで3打数ノーヒットの2番・青木宣親。しかし、歴代2位の終身打率(.3199)を誇るベテランはさすがでした。カウント1-0からの2球目、インコースの直球をしぶとくセンター前へ運び、二塁走者がホームイン。ついにヤクルトが先制しました。宮城はここで降板。7回2/3を投げ、被安打5、奪三振7、与四球1、投球数112は十分でしょう。
ヤクルトは9回表にも1点を追加し、2-0とします。その裏のマウンドには高橋が続投。ショートライナー、ライトフライ、空振り三振の三者凡退に抑え、見事初登板を初完封で飾りました。しり上がりに調子を上げていたので、最後は見ていて打たれる気がしなかったですね。
日本シリーズ初登板初完封は、高橋が13年ぶり13人目となります。
投手 所属 年度 回戦 相手 球場 スコア
藤本英雄 巨人 1951 1 南海 大阪 5-0
別所毅彦 巨人 1951 2 南海 大阪 7-0
入谷正典 巨人 1953 5 南海 大阪 5-0
スタンカ 南海 1961 1 巨人 大阪 6-0
鈴木啓示 近鉄 1979 2 広島 大阪 4-0
池田親興 阪神 1985 1 西武 西武 3-0
香田勲男 巨人 1989 4 近鉄 東京ドーム 5-0
渡辺智男 西武 1990 3 巨人 西武 7-0
斎藤 隆 横浜 1998 2 西武 横浜 4-0
高橋尚成 巨人 2000 5 ダイエー 福岡ドーム 6-0
渡辺俊介 ロッテ 2005 2 阪神 千葉マリン 10-0
岸 孝之 西武 2008 4 巨人 西武ドーム 5-0
高橋奎二 ヤクルト 2021 2 オリックス 京セラドーム大阪 2-0
調べてみて意外だったのは、過去の12人のスコアに、1-0、2-0の試合がなかったこと。今回の高橋が初の2-0のスコアとなります。まあ今日の高橋なら援護点は1点でも十分だった気がしますが。また、高橋は公式戦で44試合に先発して完投は1度もありませんでした。完投経験のない投手が日本シリーズで初完投したのは、1966(昭和41)年第6戦の益田昭雄(巨人)に次ぎ55年ぶり2人目となります。この試合の益田も完封勝ちで、胴上げ投手となりました。
セ・リーグの出場チームは、2018(平成30)年広島が△〇からソフトバンクに4連敗、2019(令和元)、2020(令和2)年は巨人がソフトバンクにともに4連敗、今年もさらにヤクルトが初戦で痛恨のサヨナラ負けを喫し、13連敗中で、さらに、パ・リーグの本拠地で20連敗中、DH制の試合で22連敗中でしたが、今日のヤクルトの勝利でようやく連敗に終止符を打つことになりました。これで少なくとも今年の日本シリーズはあと3試合行われることが決定。ワタシは何度も書いているように、最終第7戦決着を願っています。引き分けを挟んで第8戦以降にもつれこむのも大歓迎です。