まあ予想どおり、でしたね。今日12月13日、京都・清水寺で「今年の漢字」が発表されました。
2021(令和3)年の漢字に選ばれたのは「金」。ワタシも8月の時点で「金」になると思っていました(こちら)。今夏に行われた東京オリンピックで日本勢が過去最多となる27個の金メダルを獲得したので、まあ妥当なセンでしょう。ただ、「金」が選ばれたのは、2000(平成12)年、2012(平成24)年、2016(平成28)年に続いて4回目。過去3回も、すべて夏季オリンピックがあった年です。
日本漢字能力検定協会によると、理由で多かったのは東京オリンピック・パラリンピックで日本人選手が多数の金メダルを獲得したこと、大谷翔平の大リーグMVP受賞など各界で多くの金字塔が打ち立てられたこと、コロナ関連の給付金が議論されたこと。そして、清水寺の森清範貫主は「これまで3回の『金』とは違う」とコメントしていますが、ワタシはハイハイ、また「金」ですか、の感が拭えません。
同協会のHPを見たところ、今回の応募総数は22万3773票で、そのうち「金」は1万422票を獲得。2位は「輪」で1万304票、以下3位「楽」(6165票)、4位「変」(5605票)、5位「新」(4738票)、6位「翔」(3577票)、7位「希」(2941票)、8位「耐」(2923票)、9位「家」(2814票)、10位「病」(2812票)と続きました。1位の「金」と2位の「輪」の差はわずか118票差。思ったよりも接戦だったようで少しビックリです。
今にして思えば、アテネオリンピックが行われた2004(平成16)年は、日本が当時過去最多に並ぶ16個の金メダルを獲得したにもかかわらず「災」が選ばれ、同じく北京オリンピックがあった2008(平成20)年(日本の金メダル獲得数は9個)は「変」が選ばれたのは、両年とも「金」どころでなく、激動の年だった、ということなんでしょうね(ちなみに「金」が選ばれた2000年シドニーオリンピックで日本勢が獲得した金メダルはたったの5個、2012年ロンドンオリンピックは同7個、2016年リオデジャネイロオリンピックは同12個でした)。
その意味では、今年「金」が選ばれたのは、日本が平和な年だった、と言えそうです。無理やりな結論ですがこれで締めて、今夜は寝ます。