2月3日、節分。とは何も関係ないネタでいきます。今朝、自宅で朝刊(朝日新聞です)を取り出し、1面の右側にある注目記事の見出しに目をやると、興味を引く項目がありました。
〈法改正でキラキラネームは
名前の読み方は一般に認められているものにする。法制審議会の部会がそんな案をまとめた。「キラキラネーム」をどこまで認めるのか。命名文化は守られるのか〉
キラキラネームといえば去年5月にも法務省で戸籍法部会が開かれ、取り上げられた記事にはさまざまな具体例が出ていました。ワタシも取り上げましたが(子どもの名前、「山田太郎」で「ドカベン」!? )、一部を再掲載します。
〈一方で、「山田太郎」を人気野球漫画の主人公「ドカベン」として読むことを認めるかについて、担当者は「直ちに結論が出ない」とした。その上で「一概に音訓読みできないからと認めないというわけではない。山田太郎と書いてドカベンを連想される方もいるので、どちらの結論もありえます」と話した〉(2022年5月17日、日刊スポーツ)
これを読んで以降、ワタシは「山田太郎=ドカベン」が認められるのか、ずっと気になっていました。あれから8ヶ月以上が経過し、もしかしたら結論が出たのかもしれません。ワクワクしながら記事が出ている29面を開きました。
しかし、何度読んでも「山田太郎」「ドカベン」の文字は見当たらず(「太郎」は出てきました)。名前が出てきた箇所の一部を抜き出します。
〈ただ、「一般の読み方」か否かを判断する具体的な基準や例は示されなかった。既に一定程度使われている「海(マリン)」などは認められる可能性がある一方、「光宙(ピカチュウ)」や「七音(ドレミ)」は、社会に受け入れられ、慣用されているかという観点で個別に判断される〉(2023年2月3日、朝日新聞)
〈法務省は施行までに、読み仮名として許容できない類型を通達で示す予定で、原則として「社会を混乱させるような読み方」は認められないと指摘。漢字が持つ意味とは反対の「高(ヒクシ)」、漢字の意味や読み方から全く連想できない「太郎(マイケル)」といった類型を想定している〉(同)
今回、「山田太郎=ドカベン」は議題に上がらなかったのでしょうか。それとも、すでに法務省の中で結論が出ているのでしょうか。それならそれで、はっきりさせてほしいところです。記事を読み終えても、モヤモヤ感は抜けませんでした。続報が待たれます。