ワタシが作詞家・阿久悠の名前を知ったのは小学生時代、テレビ番組の「スター誕生!」です。当時は偉そうに審査する怖そうなオジサン、というイメージでした。阿久悠がペンネームとは知らず、変な名前だな、と思った記憶があります。
その後、徐々に成長するにつれ、ワタシは阿久悠のすごさ、偉大さを実感。1970~80年代は音楽番組が各局で数多く放送されていました。そうした日本歌謡界黄金時代の中心にいたのは間違いなく彼でしたね。
今日、2023年2月7日は阿久悠の生誕86年に当たります。そこで今回は、彼が作詞した膨大な曲の中から、ワタシが〝プロ〟を感じる曲を挙げてみることにしたのですが、これがとてもしんどい作業でした。とりあえず、沢田研二とピンク・レディーの曲はあまりにも多すぎて選べないので、それ以外からセレクト。苦労に苦労を重ねて、なんとか20曲まで絞り込みました。
白い蝶のサンバ(森山加代子/1970年)
また逢う日まで(尾崎紀世彦/1971年)
あの鐘を鳴らすのはあなた(和田アキ子/1972年)
せんせい(森昌子/1972年)
狙いうち(山本リンダ/1973年)
恋のダイヤル6700(シックスセブンオーオー)(フィンガー5/1973年)
ジョニィへの伝言(ペドロ&カプリシャス/1973年)
はじめての出来事(桜田淳子/1974年)
ロマンス(岩崎宏美/1975年)
嫁に来ないか(新沼謙治/1976年)
青春時代(森田公一とトップギャラン/1976年)
津軽海峡・冬景色(石川さゆり/1977年)
林檎殺人事件(郷ひろみ&樹木希林/1978年)
ブルースカイブルー(西城秀樹/1978年)
地平を駈ける獅子を見た(松崎しげる/1979年)
舟唄(八代亜紀/1979年)
もしもピアノが弾けたなら(西田敏行/1981年)
色つきの女でいてくれよ(ザ・タイガース/1982年)
熱き心に(小林旭/1985年)
時代おくれ(河島英五/1986年)
ほかにも阿久悠は、「宇宙戦艦ヤマト」「ウルトラマンタロウ」「デビルマン」など、アニメや特撮の作詞も多く手掛けています。まさにプロ中のプロ、ですね。時間を止めて、阿久悠作詞の曲を聴きまくりたい。ワタシはいま、そんな気分になっています。