2月最終日。今月もあっという間に終わっていきました。歳を追うごとに加速度がついているような感じです。2022年度の終了まであと1ヶ月。ビシッと締めましょう。
今朝(2/28)の日刊スポーツ1面は、「誠也辞退濃厚」でした。シカゴ・カブスの鈴木誠也はキャンプ中に左脇腹の張りを訴え、オープン戦を欠場。最終的に、WBCの出場を断念せざるを得なくなったようです。例年より早く調整せねばならないうえ、体重を10キロ以上増加させたことも影響しましたかね。
鈴木自身がWBCにどれだけ出場したかったのかはとりあえず置いておきます。でも、辞退して正解ですよ。こう言うと語弊があるかもしれませんが、WBCよりもレギュラーシーズンのほうがはるかに大事です。ここでも何度か書いてきたように、ワタシはたった2週間で〝世界一〟を決めるWBCにいろんな意味で懐疑的で、心底ノることができません。いくら日の丸を背負おうとも、ムリをして出る大会ではない、と以前から思っています。
などと書いているうち、ワタシは2009年の第2回WBCで、テレビ解説者を務めていた清原和博の言葉を思い出しました。重要な韓国戦のゲーム開始前、体調が万全でない中島裕之(当時西武)が大事をとって欠場、とアナウンサーが言ったあと、清原は怒気を孕んだ声で「大事をとってる場合ですかね」と言ったのです。
清原にとっては中島が西武の背番号3の後輩だったので、強い言葉になったのかもしれません。ただ、ワタシは聞いていて違和感がありました。WBCで燃え尽きていいはずがないし、おいおい清原、それは違うだろ、と。
もしかしたら今回の鈴木に対して、シーズンを棒に振ることになってもなんとかWBCの舞台に立ってほしい、という人がいるかもしれません。でもそれは、危うい考えです。そう断言して締めます。