大相撲五月場所は今日(5/27)が14日目。千秋楽を待たずして、横綱・照ノ富士が3場所連続全休からの復活Vを決めました。
ワタシは自宅でテレビ観戦。1敗の照ノ富士は結びの一番で、大関昇進を確実にした2敗の東関脇・霧馬山との直接対決です。過去の対戦成績は照ノ富士の9戦全勝ながら、ワタシは長い相撲に持ち込めば霧馬山にもチャンスがある、とふんでいました。
立ち合い。速攻勝負に出るとみられていた照ノ富士はなかなか霧馬山をつかまえることができません。霧馬山は頭をつけ、低い体勢で勝機をうかがいます。思惑どおり(?)長い相撲になりました。途中、霧馬山がもろ差しの体勢をつくったときはおおッと思いましたが、照ノ富士には余裕があったようです。右を巻きかえて一気に前に出ると、力強く寄り切りました。最後は右手で霧馬山へ強烈なのど輪。相当きいたと思われます。
照ノ富士の優勝は去年の五月場所以来ちょうど1年、6場所ぶり8回目。3場所連続全休から復帰場所で優勝した横綱は、1968年九月場所の大鵬、1989年一月場所の北勝海以来、34年ぶり3人目のようです(ワタシは白鵬も最後の優勝時に記録しているような気がしたのでチェックを入れましたが、3場所連続全休のあと2日間だけ出場し、翌場所の全休をはさんでの優勝でした)。
これで照ノ富士は目標の優勝10回まで、あと2回となりました。両膝の具合が心配ですが、ぜひ目指してほしい。前述の大鵬がこのあと5回、北勝海も4回の優勝を積み上げているのは、照ノ富士にとって、いいデータといえるでしょう。
そして最後に。照ノ富士には、次の横綱が誕生するまで、休場をはさみながらでよいので、なんとか現役を続けてほしい。番付から横綱が消えてほしくない、一相撲ファンとしての切実な願いです。