もう、この男を形容するにふさわしい言葉は見つかりませんね。現地時間9月19日(日本時間9月20日)、ドジャース・大谷翔平が超ド級の活躍をみせ、MLB史上初となるシーズン50本塁打&50盗塁「50-50」の大記録を達成しました。
フロリダ州マイアミのローンデポデポパークで行われたマーリンズ戦に「1番DH」で先発出場した大谷は、なんと6打数6安打3本塁打10打点2盗塁4得点。いやはやすさまじい。今日の試合の打撃結果です。
[第1打席]1回先頭打者 右二塁打→1死後三盗(シーズン50個目)
[第2打席]2回2死一・二塁 右安打①→二盗(同51個目)
[第3打席]3回2死一・三塁 左中間二塁打②→三塁を狙ってタッチアウト
[第4打席]6回1死二塁 右本塁打②(シーズン49号)
[第5打席]7回2死三塁 左本塁打②(同50号)
[第6打席]9回2死一・二塁 右本塁打③(同51号)
※〇数字は打点
この試合、ドジャースは20-4で大勝し、12年連続のポストシーズン進出が決定。大谷にとってはメジャー7年目で初となりました。
当然ながら、今日の大谷は記録づくめです。キリがないので、日刊スポーツのサイトからコピペします。
🥎大谷が49、50、51号。2盗塁も決めて通算51盗塁。史上初めて両部門で同一年に50の「50-50」をクリアし「51-51」まで伸ばした。大谷も含め「40-40」の達成者は6人。過去最多は98年A・ロドリゲス(マリナーズ)の「42-42」(同年42本塁打、46盗塁)だった。
🥎MLBのラングス記者によると1試合で3本塁打と2盗塁は史上初。1試合5安打以上で&複数盗塁も近代野球の1901年以降では初。ドジャースで複数本塁打と複数盗塁は同年以降で大谷とベッツだけ。
🥎シーズンで50本塁打を打った選手の最多盗塁は、55年W・メイズ(ジャイアンツ)と07年A・ロドリゲス(ヤンキース)の24だった。逆に50盗塁した選手の最多本塁打は昨年のR・アクーニャ(ブレーブス)の41本だった。
🥎同一年でなくても、50本塁打と50盗塁を達成した選手は、B・アンダーソン(オリオールズ)とバリー・ボンズ(パイレーツ、ジャイアンツ)の2人だけ。
🥎大谷の1試合3本塁打は、過去18度ある1試合2本を超えて初めて。日本選手でも初。
🥎3打席連発は継続中。明日も打てば、試合をまたいで日本人初の4打席連続アーチとなる。過去に試合をまたいだ3打席連発は大谷と鈴木(カブス)がマークしている。
🥎シーズン51号は、01年S・グリーンの49本を一気に塗り替える、球団のシーズン最多本塁打記録。
🥎シーズンで本塁打と盗塁を両方記録した試合は13度目で、1900年以降で86年R・ヘンダーソン(アスレチックス)に並んだ。本塁打と複数盗塁は同年のヘンダーソンに次ぐ2位タイの4試合目。
🥎シーズン50盗塁は、日本人では01年イチロー(マリナーズ)の56に次いで、2人目の大台到達。
🥎ラングス記者によると、1試合で5長打(3本塁打、2二塁打)と複数盗塁を決めたのは1901年以降で初めて。単打も含め17塁打に複数盗塁も初。
🥎大谷の51号は飛距離が440フィート(約134メートル)。440フィート以上は今季13本目で、計測開始の15年以降ではピーダーソンを抜いて、球団単独トップ。全体でも17年スタントンの18本に次ぐ。
🥎大谷のエンゼルス時代から出場866試合は、現時点でポストシーズンに出たことがない現役選手で最長記録。ついに悲願達成。
🥎1試合10打点は、打点が公式記録となった1920年以降で史上16人目、球団、日本人では初めて。史上最多は12。10打点以上の試合で盗塁を決めた選手は初めて。
🥎1試合10打点で今季通算打点は120。日本人では05年松井秀(ヤンキース)の116を抜いて日本人でシーズン最多となった。
🥎オプタスタッツによると同一試合に限らず、1試合で10打点以上、6安打以上、5長打以上、3本塁打以上、2盗塁以上をすべて達成した選手は大谷が史上初。
🥎1試合6安打は、イチローの7度を筆頭に、松井秀、新庄、松井稼、福留の5安打を超える日本人最多を更新。大谷は最多が4安打だった。
🥎大谷が一気に17塁打を追加し、シーズン377塁打で球団史上7位から一気に3位に浮上した。2位の1954年スナイダーにあと1。
🥎マーリンズのブルーハン内野手からの51号は通算3560打席目で初めて野手から放った本塁打となった。
上記以外に、大谷は今季ここまで92長打&377塁打で、「シーズン100長打&400塁打」まであと7長打&23塁打に迫っています。以前に何度かふれたように、過去にシーズン100長打を達成したのは延べ15人、同じくシーズン400塁打は延べ29人しかいません。ドジャースのレギュラーシーズンは今季残り9試合。大谷ならやってくれそうな気がします。
それにしても、です。データ&記録好きのワタシは大谷が今季、ある程度の結果を残すと思っていましたが、ここまでやってくれるとは。予想した数字をはるかに上回る活躍ぶりで、少しコワくなります。シーズンが終わったら、あらためて大谷の記録を振り返ってニンマリしたいですね。
大相撲九月場所にもふれておきます。今日(9/20)が13日目。1敗で単独トップの西関脇・大の里は結びの一番で大関・琴櫻と対戦し、寄り切って12勝目をマークしました。これで大関昇進の目安となる「直近3場所三役で33勝」にも到達。大の里を1差で追っていた2人、東関脇・霧島は大関・豊昇龍に、東前頭15枚目・高安は東小結・大栄翔にともに敗れて3敗となったため、大の里は14日目の豊昇龍戦に勝てば2度目の優勝が決まります。
ワタシは前日に今場所、髙安の初優勝を願う、とかきましたが、その可能性はかぎりなく低くなりましたね。やはり、髙安は優勝ができない運命にあるのか。そう考えると切なくなるので、望みは来場所以降にとっておきましょう。
最後に、頸椎椎間板ヘルニアで3日目から休場していた前大関の西関脇・貴景勝(28=常盤山)が20日、現役を引退することがわかりました。やはり、頭からあたる貴景勝のスタイルは、首に相当の負担がかかっていたようです。ムリをしてまで現役を続ける必要はありません。ワタシは彼のゴムまりのような体型と〝きかんぼう〟的なイメージに好感を持っていました。貴景勝の決断に、まずは敬意を表します。
時刻は土曜日のまもなく朝8時。寝直します。