ベースボールファンにとってはうれしい、そうでない方にはしんどい1週間が始まりました。10月26日、MLBとNPBの頂上決戦が開幕したのです。
まずはワールドシリーズ。現地時間10月25日(日本時間10月26日)、カリフォルニア州ロサンゼルスのドジャースタジアムで行われたヤンキース(アメリカン・リーグ覇者)とドジャース(ナショナル・リーグ覇者)の第1戦は、劇的な展開になりました。
ワタシは自宅でフジテレビの生中継をチェックするも、予定があったので午前11時過ぎ、ヤンキースが2-1とリードした時点で外出。その後は折を見てスマホでチェックを入れていました。すると、ドジャースが2-2に追いつき、次にチェックしたら延長10回、ヤンキースが3-2とリード。このままいくかな、と思われましたが、それからまたしばらくしてチェックすると、ドジャースが6-3で初戦制す、とあってビックリです。
延長10回で2-3から6-3ということはサヨナラ逆転満塁本塁打が出たということ。もしかしたら大谷翔平が打ったのか、とコーフンしながら情報を集めると、打ったのはフレディ・フリーマンでした。ワールドシリーズでのサヨナラ本塁打は18本目で、満塁本塁打は史上初。ドジャースは最高の勝ち方となりました。
なお、「1番DH」で先発出場した大谷は今日、5打数1安打。8回の第4打席ではツーベースを放ち、その後同点のホームを踏んでいます。第2戦、ドジャースは山本由伸が先発予定。勝てばドジャースが一気に優位になりますが、どんなピッチングを見せてくれるでしょうか。
そして日本シリーズはDeNA(セ・リーグ3位)とソフトバンク(パ・リーグ覇者)の第1戦。舞台はDeNAの本拠地横浜スタジアムです。ワタシは家族の了承をとってテレビの前に陣取ります。
DeNA・ジャクソン、ソフトバンク・有原航平の両先発で始まった試合は、2回表、2死満塁から有原が打席に立つと、一、二塁間を破る2点先制右前打。DH制をとるパ・リーグの投手はふだん打席に立ちませんから、まさかタイムリーを打つとは。予想外でした。
有原は投げても7回を被安打4、奪三振4、与四球2の無失点。DeNAはチャンスらしいチャンスがなかったですね。さすが今季のパ・リーグ最多勝投手。5回にはピッチャーライナーを好捕するなどフィールディングも冴えていました。
試合は2-0のまま9回へ突入。ソフトバンクは3番・今宮健太がダメ押しの2点右越え二塁打を放ち、試合を決定づけます。このときの一塁走者・周東佑京が三塁を回った時点で二塁走者・川村友斗を抜きそうな勢いで、ほぼ同時のホームイン。テレビ中継していたTBSで解説を務めていた槙原寛己も話していましたが、去年のWBC準決勝メキシコ戦で二塁走者・大谷翔平に追いつきそうな勢いでホームインしたときの姿をワタシも思い出しましたね。
ソフトバンクはさらに1点を追加し、5-0とリードして9回裏へ。ワタシはこのままのスコアで終わるだろう、と予想しましたが、スンナリとはいきませんでした。DeNAはソフトバンクのクローザー、オスナを攻め、3点を取ってなお2死一・三塁。2番・牧秀悟に一発が出たら大逆転のサヨナラ勝ちとなります。そうなったら今朝のワールドシリーズをしのぐすさまじい展開。ワタシもかたずをのんで見守ります。結果はセンターフライ。5-3でソフトバンクが初戦を制しました。
これでソフトバンクは日本リーズで13連勝。広島と対戦した2018年が初戦から△●〇〇〇〇、2019、20年はともに巨人から〇〇〇〇と4連勝のスイープを決めています。2位は西武、巨人、ロッテの各8連勝なのでダントツですね。さらに、過去74度のシリーズで先勝チーム(△→○を含む)は46度優勝しており、V確率は62%。敵地で先勝は31度のうち23度Vで確率74%となります。
もうひとつ、ソフトバンクが日本シリーズで無類の強さを誇るデータがあります。21世紀以降、昨季まで日本シリーズには8回出場してすべて勝っているのです。このまま連勝を伸ばし、今季もシリーズ制覇をあっさりと決めてしまうんでしょうか。ひとまず第2戦、DeNAにふんばってもらいましょう。