もう、圧倒的でしたね。大相撲五月場所は今日(5/23)が13日目。大関・大の里が琴櫻との大関対決を制し、初日から無傷の13連勝で2場所連続4度目の優勝を決めました。
各メディアによると、13日目の優勝は2015年一月場所の白鵬以来10年ぶりで、綱とりの場所で達成したのは大の里が初めて。大関では2012年一月場所の把瑠都以来で、日本出身力士としては、1996年九月場所の貴乃花以来29年ぶりのようです。〝日本出身力士〟にこだわるのはどうかと思いますが(あとでまた出てきます)、これで「第75代横綱 大の里」が誕生するのは確実です。
大の里の横綱昇進は、まさに記録ずくめとなりました。主なものを挙げてみます。
🏆2023年五月場所の初土俵から所要13場所での昇進は、昭和以降最速。従来の羽黒山、照国の16場所を上回る。年6場所制となった1958年以降では、輪島の同21場所を大幅に更新。綱とりの場所で13日目初めて
🏆大の里は日体大出身。学生相撲出身の横綱昇進は輪島以来、2人目。また、同じく年6場所制以降としては、新入幕から所要9場所での昇進は「昭和の大横綱」大鵬の11場所を上回る最速
🏆これまで、大の里は幕下で6勝1敗、4勝3敗、十両で12勝3敗、12勝3敗、幕内で11勝4敗、11勝4敗、12勝3敗、9勝6敗、13勝2敗、9勝6敗、10勝5敗、12勝3敗、そして今場所(現時点で13戦全勝)とすべて勝ち越し。負け越し知らずでの昇進も、年6場所制では初
🏆大の里は石川県生まれ。日本出身力士の横綱は、2017年に昇進した師匠の稀勢の里(現二所ノ関親方)以来、8年ぶり
🏆大の里は幕内9場所目で4度目の優勝。優勝確率は44.4%に上昇。大鵬の46.4%(幕内69場所で優勝32度)、朝青龍の45.5%(幕内55場所で優勝25度)に次いで、現時点で歴代横綱と比べても3番目の高さ。白鵬の43.7%(幕内103場所で優勝45度)、千代の富士の38.3%(幕内81場所で優勝31度)、北の湖の30.8%(幕内78場所で優勝24度)、貴乃花の29.3%(幕内75場所で優勝22度)を上回る。前述した輪島は22.6%(幕内62場所で優勝14度)
🏆大の里は三月場所に続く2場所連続優勝。2021年九月場所と十一月場所を制した照ノ富士以来で、以降20場所連続で連覇がなかった。これは優勝制度ができた1909年以降2度目。1度目は1974年十一月場所~1978年一月場所で、大の里が21場所連続連覇なしの記録を阻止した
こうしたデータを並べるのは楽しいですね。あとは残り2日も勝って、自身初となる全勝優勝を決めてもらいましょう。ワタシは自宅でテレビ観戦します。