すでに横綱昇進を確実にしている大関・大の里の全勝優勝はなりませんでした。
大相撲五月場所は今日(5/25)が千秋楽。結びの一番で横綱・豊昇龍と対戦した大の里は、立ち合いもろ手突きで攻めます。大の里のペースか、と思ったのもつかの間。最後は豊昇龍の上手ひねりに屈し、土俵に転がされました。
ワタシは自宅でテレビ観戦していましたが、豊昇龍は気合い十分でしたね。横綱・豊昇龍と大関・大の里が対戦するのはこれが最初で最後。まずは先輩横綱の意地を見せた、といったところでしょう。
来場所は東西の番付に横綱が並びます。これは2021年九月場所の白鵬と照ノ富士以来。しかし、白鵬は初日から休場し、翌場所に引退したので、横綱同士の対戦はありませんでした。両横綱が千秋楽の結びで対戦したのは、2020年三月場所の白鵬と鶴竜が最後となります。
豊昇龍は1999年5月22日生まれ、大の里は2000年6月7日生まれと年齢も近いので、今後は長い間、火花を散らしていくはず。そこで思い出されるのが、〝輪湖時代〟として相撲史に一時代を築いた54代横綱・輪島と55代横綱・北の湖のライバル対決です。
ふたりは1976~77年の12場所すべて千秋楽結びの一番で激突しました。両者とも休場せず、皆勤しないとできない記録で、思わずうなってしまいます。この間、優勝は輪島、北の湖とも5回ずつ。まさに最大の好敵手でした。
ネット上では〝大豊時代〟到来か、なんて声があがっています。ぜひ、そうなってほしいと思う相撲ファンは多いはず。もちろん、第3の横綱誕生も大歓迎です。