散髪は年1回。

雑記です。

オリオールズ菅野、5回7失点で勝利投手に。

 かなりのレアケースといえます。オリオールズのルーキー・菅野智之が、7失点しながら勝利投手となりました。

 現地時間6月27日(日本時間6月28日)、本拠地オリオールパーク・アット・カムデンヤーズでのレイズ戦に先発した菅野は初回、2奪三振を含む三者凡退と好調な立ち上がりを見せます。しかし、2回に3本塁打を含む5安打を浴びて6失点。3回は再び三者凡退に抑えるも、4回は2死走者なしからの3連打で失点し、その後なんとか5回を投げ切ってマウンドを降りました。投球数は86、被安打9、与四球1、奪三振2、失点・自責点ともに7。被安打9と失点7はメジャーワーストでした。

 これだけ打たれたら通常、敗戦投手になるのは免れないケース。ところが、アメリカン・リーグ東地区最下位に沈むオリオールズ打線が大爆発します。2回に4点、3回に1点、そして5回にも3点を奪って8-7と逆転。菅野にシーズン6勝目の権利が転がり込みます。

 オリオールズは6回以降も3点、4点、7点と追加点を挙げ、合計22得点。6点ビハインドから14点差での勝利は、1901年以降でメジャー史上初のようです。

レイズ    060100100 8
オリオールズ 04103347✖ 22

 これだけの痛快な逆転劇はなかなか見られない、と思っていましたが、わずか9日前の6月18日の同カードでは、オリオールズが8-0とリードしながら最後は8-12とレイズに逆転負けしていました。このカードは今後8試合、対戦を残します。また何かが起こる可能性大、です。

 なお、日刊スポーツのサイトによると、〈日本人投手が7失点しながら勝利したのは、97年8月1日カブス戦の野茂(ドジャース)07年9月3日ブルージェイズ戦の松坂(Rソックス)09年4月13日レンジャーズ戦の上原(オリオールズ)に次ぎ16年ぶり4人目〉とのこと。しかし、過去3例はワタシの記憶にありません。気になったので、調べてみました。

1997年8月1日
ドジャース 034312000 13
カブス   001220211 9

野茂英雄=6.2回 被安打11(本塁打3) 与四球2 奪三振10 失点7 自責点
※シーズン10勝目(8敗)

2007年9月3日
ブルージェイズ 100008100 10
レッドソックス 30250300✖ 13

松坂大輔=5.1回 被安打10(本塁打1) 与四球1 奪三振3 失点7 自責点
※シーズン14勝目(11敗)

2009年4月13日
オリオールズ 200530000 16
レンジャーズ 112003200 9

上原浩治=5.0回 被安打7(本塁打2) 与四球4 奪三振3 失点7 自責点
※シーズン2勝目(0敗)

 野茂はメジャー3年目、松坂と上原はルーキーイヤーでした。そうそうたる3人のメンバーのなかに菅野が加わったことに、データ&記録好きとしては感慨深いものがあります。

MLB公式サイトから、6点目をとられて渋い顔を見せる菅野です。本人もこのあと勝利投手になるとは思っていなかったでしょうね。