ドジャース今世紀初のワールドシリーズ連覇! MVPは山本由伸!!
MLBの頂上決戦、ワールドシリーズが決着しました。ブルージェイズ(アメリカン・リーグ覇者)3勝、ドジャース(ナショナル・リーグ覇者)3勝で迎えた最終第7戦は、現地時間11月1日午後8時(日本時間11月2日午前9時)、カナダ・トロントのロジャースセンターでプレイボール。これは見逃すわけにはいきません。
ワタシは今回も当然、公共放送NHKが地上波でライブ中継してくれると決めつけていました。が、なんと中継はBSのみ。これにはガックリです。我が家はBSが見られないので、ネットで追うしかありません。試合はまさに総力戦となり、延長11回、ドジャースが5-4で逆転勝ち。球団史上初、そして今世紀初となる2年連続のワールドシリーズ制覇を決めました。
ドジャース 00010101101 5
ブルージェイズ 00300100000 4
まるで見ていたかのようにゲームを振り返ってみます。先発はブルージェイズがサイ・ヤング賞3回、通算221勝の大投手、41歳のマックス・シャーザー、そしてドジャースは大谷翔平。シャーザーはナショナルズ時代の2019年にもワールドシリーズ最終第7戦に先発しており、史上4人目の複数回登板となります。41歳97日でのワールドシリーズ最終第7戦登板は史上最年長です。一方の大谷は第4戦の先発から中3日。両者、どんなピッチングを見せてくれるでしょうか。
ドジャースは1回表、先頭の大谷が右中間へ安打を放ち、三塁まで進みます。しかし、4番ムーキー・ベッツがショートゴロで無得点。ここで1本出ていたら、ドジャースのペースで進んだでしょうね。1回裏、大谷は先頭打者のジョージ・スプリンガーに安打を許すも、続く2番ネイサン・ルークスを空振り三振、3番ブラディミール・ゲレーロJr.を見逃し三振に仕留め、飛び出していた一塁走者のスプリンガーを二塁ベース前でタッチアウトに。運良く3人で切り抜けました。
2回表、ドジャースは三者凡退。その裏、大谷は四球と2本の安打で2死満塁のピンチを背負います。迎える打者は9番アンドレス・ヒメネス。大谷はカウント1-2からの5球目、159㌔のフォーシームで空振り三振を奪い、先制点を許しません。大谷も雄叫びを上げてたようです。
ドジャースは3回表も三者凡退。シャーザー、ノっていましたね。対照的に大谷はこの回のスプリンガーに2打席連続の安打を与え、その後犠打と暴投で1死一、三塁でとされると、4番ボー・ビシェットに甘く入った初球のスライダーをバックスクリーン左へ運ばれます。先制の3ラン本塁打に球場のボルテージは最高潮。打たれた大谷はマウンドでガックリとうなだれ、ここで降板となります。中3日での先発マウンドは2回1/3を51球、被安打5、与四球2、奪三振3、失点・自責点3と実質的なKOでした。
それでもドジャースは4回表、1死満塁から6番テオスカー・ヘルナンデスがセンターへ犠牲フライを放ち、1点を返します。その裏、ブルージェイズの攻撃中にはドジャースの2番手左腕ジャスティン・ロブレスキーの直球が9番アンドレス・ヒメネスの右肘付近に当たり、乱闘騒ぎに。球場は騒然となり、主審から両指揮官に「警告試合」が申告されました。
ヒリヒリモードが漂う中、ドジャースは5回表、大谷のこの日2本目の安打などで1死一、二塁としますが得点ならず。しかし6回表、1死一、三塁から7番トミー・エドマンがセンターへ犠牲フライ。やや浅めのフライでしたが、三塁走者のベッツの激走で2-3と1点差に迫ります。
7回表は大谷が四球で出塁するも後続が倒れ無得点。その裏、ブルージェイズは無死二塁からヒメネスが右中間へタイムリー二塁打を放ち、4-2とまた2点差に。この時点でワタシはこのままブルージェイズが逃げ切るかもな、とあきらめモードに入っていましたね。
ところがどっこい。ドジャースは8回表、5番マックス・マンシーが第5戦で苦しめられたブルージェイズの4番手トレイ・イェサベージからライトスタンドへソロ本塁打を放ち、3-4と再び1点差に迫ります。好ゲームです。ドジャースはその裏、無死二塁のピンチを無得点でしのぎ、最終回へ。
ブルージェイズのマウンドには8回途中から守護神ジェフ・ホフマンが上がっていました。9回表、ドジャースはこの回先頭の8番エンリケ・ヘルナンデスが空振り三振。ブルージェイズ、32年ぶりのワールドシリーズ制覇まであとアウトふたつです。もしかしたら大谷が最後の打者になるかもしれない。ただ、その前に9番ミゲル・ロハスが出塁したら、大谷の逆転2ランの可能性もある。そんなことを思っていたら、ロハスがレフトへ起死回生の同点ホームラン! ドジャース、土壇場で追いつきました。
大谷はレフトフライ、2番ウィル・スミスは見逃し三振で勝ち越しはならず。その裏、ブルージェイズは1死から四球、安打でサヨナラ勝ちのチャンスを迎えます。ここでドジャースはなんと前日に6回96球を投げて勝利投手になっていた山本由伸をマウンドへ。これにはビックリです。山本、肩やひじは大丈夫なのか。
代わりばな、山本は6番アレハンドロ・カークに死球を与え、1死満塁の大ピンチ。ワタシはサヨナラ負けを覚悟しました。直後、その心配は消え去ります。山本は7番ドールトン・バーショをセカンドゴロ、8番アーニー・クレメントをセンターフライに打ち取り、得点を与えません。試合は第3戦に続いて延長戦に突入です。
10回表、ドジャースは1死満塁と絶好のチャンスを迎えましたが、あと1本が出ず無得点。続投の山本は10回裏、ブルージェイズ打線を三者凡退に抑え、試合は11回表へ入ります。ドジャースはこの回先頭9番ロハスがサードゴロ、1番大谷がセカンドゴロで2死走者なし。今回も、延長18回となった第3戦同様、長い戦いになるかも──そう思った直後、2番スミスがレフトへ勝ち越し本塁打を放ちました。この試合、5-4とドジャースが初めてリードを奪います。
驚いたことに、山本は11回も続投。昭和生まれのベースボール大好きオジサンは、すんなり終わってくれることを願っていました。が、そう簡単にいはいきません。先頭のゲレーロJr.にレフトへ二塁打を打たれ、犠打と四球で1死一、三塁とされます。バッターは6番カーク。山本、なんとかふんばってくれ。
その願いが届いたから、とはさすがにいいませんが、ファウル、見逃しストライクのあとの3球目はカークのバットをへし折り、打球はショートへ。打球をさばいたベッツは自ら二塁ベースを踏んで一塁へストライク送球。ワタシはハイライト映像で見ましたが、その軽快なプレイにはしびれました。正直、日本人にはできない動きですよ。
冒頭でふれたとおり、ドジャースは球団史上初&今世紀初となるワールドシリーズ連覇を達成。いや~それにしてもいいゲームでした。ぶっちゃけ、今季は日本シリーズよりもワールドシリーズのほうが日本での注目度は高かったといっていい気がします。やはりドジャースに大谷翔平、山本由伸、佐々木朗希が所属していること、それと最終戦決着になったのが大きいですね。
シリーズMVPは、当然ながら山本由伸が選ばれました。データ的なことを挙げます。
🥎ワールドシリーズでMVPに輝いた日本選手は2009年の松井秀喜(ヤンキース)以来史上2人目。投手では2019年スティーブン・ストラスバーグ(ナショナルズ)以来6年ぶり30人目
🥎山本は今ワールドシリーズ3試合に登板して3勝。同一年に3勝は2001年ランディ・ジョンソン(ダイヤモンドバックス)以来24年ぶり14人目の最多タイ記録。すべて敵地で3勝は史上初。第6、7戦に連勝した投手は前記ジョンソン以来4人目だが、敵地では初めて
🥎山本は第6戦で6回を投げ、第7戦は2回2/3を投げた。6回以上を投げてから連投した投手はポストシーズンで9人目で、2回2/3は9人中最多イニング
……ほかにもまだまだふれたいところですが、ここまでかなりの時間を費やしてしまったので、また機会を改めて取り上げたいと思います。
【ワールドシリーズ】H=ホーム、A=アウェイ
ブルージェイズ(アメリカン・リーグ覇者)×ドジャース(ナショナル・リーグ覇者)
第1戦 Hブルージェイズ○11-4●ドジャースA
第2戦 Hブルージェイズ●1-5○ドジャースA
第3戦 Aブルージェイズ●5-6○ドジャースH
第4戦 Aブルージェイズ○6-2●ドジャースH
第5戦 Aブルージェイズ○6-1●ドジャースH
第6戦 Hブルージェイズ●1-3○ドジャースA
第7戦 Hブルージェイズ●4-5○ドジャースA
ワールドシリーズ最終戦が行われたということは、2025年のベースボールシーズンの終了を意味します。今季も日米でいろいろありましたね。そしてこの1ヶ月は例年以上にたっぷりと堪能させていただきました。プレイヤーの皆さんには、来シーズンもまたドキドキワクワクさせてほしい。ワタシは今後もベースボールを追いかけ続けます。
