毎週水曜日は『週刊ベースボール』の発売日。いつもどおり、ワタシは仕事帰りに職場近くの書店に寄り、立ち読みを始めました。今日(10/2)発売の10月14日号の特集は「巨人とソフトバンクのリーグ優勝」。ソフトバンクは9月23日、巨人は9月28日とリーグV決定日には間があったのに、締め切りの都合で、同じ号で取り上げざるをえなかったようです。。
読み始めたとき、スポーツ雑誌のコーナーにはワタシ以外に誰もおらず。いい傾向です。一気に読破して今日はさっさと出よう。そう思って半分ほど読み終えると、若い男性(たぶん30代)がワタシの左隣にやって来て何かの雑誌を取り(おそらくサッカー関連だったかと)、読み始めました。
ワタシは少しイヤな予感がしました。これまで何度かふれたことがあるとおり、ワタシは立ち読みをしていて、自分よりあとに来たヤツより先にその場を離れることをしないことをポリシーとしています。今回の彼がすぐ立ち去ってくれればよいのですが、もしかしたらこいつは粘るタイプかもしれない……。
なぜそう思ったのかはわかりません。が、不幸にもこの予感は当たってしまいました。彼はなかなかその場を離れないのです。しかも、一冊をじっくり読むわけではなく、次から次に雑誌を手にしてはパラパラとめくって元に戻し、の繰り返し。これが彼の立ち読みのスタイルなんでしょうか。
さっさとどいてくれよ、と思いつつ、ワタシは『週刊ベースボール』を読破。さすがに繰り返して読むことはせず、元の場所に戻します。隣の彼はまだ居続けて、動く気配はなし。ここでワタシは別の雑誌を取り出しました。
そう、今日は月刊の『ベースボールマガジン』の発売日でもあったのです。今回、〝紅葉号〟のタイトルは「1950-2004 合併消滅20年、近鉄バファローズを探して。」。当初は今日立ち読みするつもりはなかったのですが、隣の彼がまだいるので、よし、読み始めることに。予定変更もしかたありません。
毎号のことながら『ベースボールマガジン』は内容が濃くて読み応え十分。詳しくは書きませんが、今号も期待どおりでした。隣の彼はまだその場から動きません。たぶん、向こうは向こうでワタシを意識していたと思われます。こうなったらなんとしても負けるわけにはいきません。
視界に入った彼はちょこちょこその場で動き出しました。足にきたんでしょう。こうなると決着はもうすぐ。その見立てどおり、彼はようやくスポーツコーナーから離れていきました。よっしゃ。ワタシに〝勝負〟を挑んでも勝てるわけがない、というのが身に染みたでしょう。
ふとスマホの時計に目をやると、ワタシが『週刊ベースボール』を読み始めてから約90分が経過していました。そりゃ疲れますわな。
キリのいいところまで読んで、ワタシは『ベースボールマガジン』をラックに戻します。そして、少しだけ昂揚気分で書店を出ました。