散髪は年1回。

雑記です。

浅草キッド。

 単なる偶然ですが、ちょっと驚きました。毎週水曜日のルーティン、仕事帰りに職場近くの書店に寄ったときのことです。いつもどおりにまずは本日(6/19)発売の『週刊ベースボール』を立ち読み(特集は広島カープでした)し、続いてタレント本のコーナーへ。すると、平積みになっている本に目がいきました。

 その書籍は、『本業2024』(青志社)。著者は浅草キッド水道橋博士です。手にとると、ビートたけしの推薦文が入った帯に〝怒涛のタレント本83冊天下無敵の褒め殺し!〟とありました。ということはいわゆる書評本ですね。

 ワタシは水道橋博士の書く文章が好きで、『藝人春秋』は購入しています。そして、書評本も〝大好物〟なので、もうこれは読むしかありません。さっそく中を開き、立ち読み開始。タレント本83冊のトップバッターは永ちゃんの『アー・ユー・ハッピー?』(日経BP)で、一気に読み終えました。

 続く2冊目は『だめだこりゃ いかりや長介自伝』(新潮社)。『アー・ユー・ハッピー?』ともども、ワタシの書棚に並んでいる書籍です。いいラインナップ。これは買うべきか。などと思いながら立ち読みを続けていると、ワタシの横にスーツ姿の男性(40代か)がやって来て、何かの本を取り、読み始めました。

 以前にふれたことがあるとおり(こちら )、ワタシはこういうとき、ヤバい癖があります。そう、自分よりあとに来たヤツより先にその場を離れることをしないことをポリシーとしているのです。ああ、めんどくさい。

 今回の彼はすぐに立ち去るだろう。そうふんでいたのですが、その予想は思い切り外れてしまいました。彼はなかなか読むのをやめません。こうなると、ワタシも読み続けるしかない。今日はほどほどに引き上げる気でいたので、まいりました。

 けっこうな時間が経過。しかし、彼はまだ粘ります。ちなみにワタシが立ち読みしていた『本業2024』は、ビートたけしの推薦文が「よくこれだけのモンを書いたなー!この本、重いよ!バカヤロー!!」だったように、トータル664ぺージの大ボリューム。このままいったら腕にも腰にも影響が出そうです。もう今回は先に本を置かざるをえないか……。

 そう覚悟した瞬間、彼はその本をいったん棚に戻し、吟味してきれいな本を手にとり、レジに向かっていきました。どうやら購入するようです。今回もワタシの〝勝利〟となり、正直ホッとしました。それにしても、あれだけ長く立ち読みして、いったい彼は何の本を買ったのでしょうか。

 興味があったワタシは、彼が置いた位置にあった本に目をやります。少し、ゾワッとしました。その本は、もうひとりの浅草キッド玉袋筋太郎著書の『美しく枯れる。』(KADOKAWA)だったのです。

 ワタシは水道橋博士の書籍、見知らぬ彼は玉袋筋太郎の書籍。それぞれに〝浅草キッド〟を立ち読みしていたわけで。こんな偶然があるんですねえ。彼は購入したので、ワタシも『本業2024』を買おうかと思いましたが、定価は2640円とあって、ひとまず今回は見送りました。

左・玉袋筋太郎、右・水道橋博士浅草キッドのアーティスト写真です。だいぶ前に撮ったものと思われます。