散髪は年1回。

雑記です。

“史上初”か、“史上2人目”か。

 FIFAワールドカップ決勝トーナメント準決勝第1試合、フランス×ベルギーのキックオフまで、30分を切りました。このカード、事実上の決勝戦と見る向きもあるようです。対戦する両チームについて、各媒体から、個人的に興味を引いた監督にまつわるデータをピックアップしてみました。

 フランス、ベルギーとも、指揮官は40代(フランスのデシャン監督は1968年10月15日生まれ、ベルギーのマルティネス監督は1973年7月13日生まれ)。“40代監督のワールドカップ優勝”は、1990年西ドイツ大会のベッケンバウアー(当時44歳)が最後です。準決勝に残っているほかの2チーム、イングランドクロアチアのうち、イングランドのサウスゲート監督も1970年9月3日生まれなので、28年ぶりの“40代監督優勝”は大いにありそうですね(クロアチアのダリッチ監督は1966年10月26日生まれ)。

 そして、デシャン、マルティネスの両監督には、快記録がかかっています。マルティネス監督が“史上初の外国人監督優勝”を目指せば、フランスのデシャン監督は“史上2人目の主将&監督で優勝”を目指すとあって、今回の対戦は、どちらが記録達成へ王手をかけられるか、重要なゲームとなります。

 周知のように、“ワールドカップには自国監督でないと優勝できない”というジンクスがあります。過去20回の優勝国はすべて自国監督でした(1934年イタリア大会、1938年フランス大会を連覇したイタリアはともにボッゾ監督が率いたため、人数は19人)。今大会、優勝の可能性を残す4チーム(フランス、ベルギー、イングランドクロアチア)のうち、自国監督でないのは、ベルギーを率いるスペイン人のマルティネス監督だけです。ベルギーは今大会、ここまで唯一5戦全勝(90分試合)。果たして、史上初の快挙へ、“マジック1”とすることができるでしょうか。

 一方のデシャン監督は、自国開催の1998年フランス大会で主将を務め、初優勝に貢献。主将と監督の両方で優勝となれば、これも西ドイツのベッケンバウアー(主将として1974年、監督として1990年、ともに西ドイツ大会で優勝)以来、2人目となります。限られた人しかチャレンジできないわけですから、今回のビッグチャンスを逃したくないでしょうね。

 両チームの対戦、下馬評はフランス有利と言われているようです。ただし、ベルギーはいま、勢いに乗っています。“隣国決戦”は好ゲーム間違いなしでしょう。

 これ以外に、ワールドカップ優勝と欧州チャンピオンズリーグ(CL)優勝を関連づけるデータも見かけました。ワールドカップ開催年にレアル・マドリード(スペイン)がCLを制すると、レアル所属選手の誰かがワールドカップでも必ず優勝する、というのです。

 詳細は省きますが、過去にワールドカップと欧州CLの「2冠」を達成したレアルの選手は、3人いました。

 今大会、準決勝に残っている4チームのうち、レアル所属選手がいるのはフランス(バラン/DF)、クロアチアモドリッチコバチッチ、ともにMF)の2チーム。ただし、過去の3人は、いずれも別の大会で、ワールドカップ優勝チームにいたレアル所属選手は、それぞれ1人だけでした。この法則でいくと、レアル所属選手が2人いるクロアチアは脱落。フランスが1998年自国開催以来、2度目の優勝を果たすことになります。

 それにしても、こうしたデータをよく探し出しますね。感心します。この法則どおりに今大会でフランスが優勝したら、少し前に紹介した“20年周期新王者誕生説”のデータはなくなります。さまざまなデータやジンクスが飛び交う中、どのデータが継続され、どのジンクスが消えるのか。個人的に、大いに気になっています。

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何度も書いてますが、日本時間深夜3時のキックオフは社会人にはしんどいですね。延長戦にならないことを願います(笑)。