散髪は年1回。

雑記です。

プロ野球、今季も先発投手陣に“喝”!

 日本プロ野球2019年のレギュラーシーズンが9月30日、全日程を終えました。昨季は10月13日でしたからだいぶ早いですね。10月5日からはクライマックスシリーズのファーストステージが始まります。どのゲームもしびれる展開になることを期待します。
 
 さて。昨季に続いて、今季も先発投手陣は受難のシーズンになりました。規定投球回数(チーム試合数と同じ143)に達した投手は、セ・リーグが9人、パ・リーグは6人と、2年続けて2桁に届かず。それでもセ・リーグは昨季8人だったので、プラス1です。パ・リーグは、9月23日の時点でわずか3人でしたが、24日に美馬学楽天)、レギュラーシーズン最終日の29日に山本由伸(オリックス)と高橋礼(ソフトバンク)がギリギリで規定投球回数に達し、6人となりました。昨季は9人だったのでこちらはマイナス3です。
 
 2年連続で規定投球回数に達したのは、クリス・ジョンソン(広島)、大瀬良大地(広島)、山口俊(巨人)、西勇輝阪神/昨季はオリックス)、山岡泰輔(オリックス)の5人。さすがに少なすぎと言わざるをえません。ワタシは「サンデーモーニング」を見る習慣がないのですが、張本勲は“喝”を入れるのでしょうか。
 
 ここでふと、ワタシが気になったのは、先発投手に与えられる最高の名誉、沢村賞を受賞する投手が今季は現れるのか、ということです。日本プロ野球黎明期のエース・沢村栄治の名を冠したこの賞の過去の受賞者には、歴代の大エースがズラリ。最多受賞は杉下茂(中日)、金田正一国鉄)、村山実阪神)、斎藤雅樹(巨人)の各3回です。
 
 沢村賞の選考基準は1982年以降、
 
・登板試合数25試合以上
・完投試合数10試合以上
・勝利数15勝以上
・勝率6割以上
・投球回数200イニング以上
奪三振150個以上
防御率2.50以下
 
 の7項目ですが、必ずしもすべての項目をクリアしなければならないわけではありません。最近10年間で、すべての項目をクリアした受賞者は2009年の涌井秀章(西武)、2011年の田中将大楽天)、2018年の菅野智之(巨人)の3人だけ。ではここで、今季規定投球回数に達した15人の、各項目のクリアした人数を見てみましょう。
 
・登板試合数25試合以上→12人
・完投試合数10試合以上→0人
・勝利数15勝以上→2人
・勝率6割以上→8人
・投球回数200イニング以上→0人
奪三振150個以上→6人
防御率2.50以下→2人
 
 完投と投球回数をクリアした投手はひとりもいませんでした(最多完投は大瀬良の6、最多投球回数は千賀滉大=ソフトバンクの180.1回)。7項目中、最も多く項目をクリアしたのは、山口俊と有原航平(日本ハム)でともに4項目。とはいえ、山口は完投0、有原も同1と、淋しいかぎりです。それでもまあ、今季の沢村賞は、勝利数(15)・勝率(.789)・奪三振(188)でセ・リーグ3冠の山口、パ・リーグ最多勝(15)の有原、両リーグで唯一の200奪三振(227)&ノーヒットノーランを記録した千賀、この3人のうちの誰かが受賞することになりそうな気配ですね。
 
 もっとも、ワタシ個人的には2000年以来、19年ぶり5回目の「該当者なし」とするのもアリかな、と思います。先発投手陣の奮起を促す意味でも、それぐらいの荒療治をしないといかんですよ。来季はハイレベルな受賞争いとなることを願って、今夜は早めに寝ます。

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写真は今日(10月1日)の日刊スポーツ第2面からです。去年はモノクロでしたが、今年はカラーでした。