4月27日、水曜日。特に何のエピソードもなく終わっていきました。まあそんな日もありますわな。そこで今回はプロ野球の投手にまつわるちょっと地味な記録をテーマにします。
スポーツ紙を定期購読しているワタシは、毎日プロ野球の記録面に目を通します。シーズン中は規定打席&規定投球回数に達している選手の打撃成績&投手成績が載るので、これをチェックするのが楽しみなのです。
両リーグの投手全成績の欄には、〝本塁打〟という項目があります。これは、打たれた本塁打のこと。投手ならもちろん打たれないほうがいいに決まっています。現時点で各チームとも30試合も消化していませんが、規定投球回数に達している投手で被本塁打がゼロなのは、セ・リーグは早くも西勇輝(阪神)1人だけ。パ・リーグはロメロ、石川歩、佐々木朗希のロッテ3人衆と、髙橋光成(西武)の4人です。ロッテの本拠地、ZOZOマリンスタジアムは投手有利の球場、といえるのかもしれませんね。
なぜこの記録をピックアップしたかというと、今日(4/27)、阪神の西が中日戦に先発し、本塁打を打たれることなく降板したからです。もし本塁打を打たれていたら、取り上げることはなかったでしょう。
実はこの記録、以前に調べたことがあるのですが、ボールの質が悪く、打球が思うように飛ばなかった1リーグ時代(1936~1949年)はシーズンを通して被本塁打ゼロの投手が大勢いました。日本プロ野球の連続イニング被本塁打ゼロは、若林忠志(阪神)が1942-43年にかけてマークした517.1回、戦後ではバッキ―(阪神)が1964-65年にかけてマークした200回が記録のようです。
そしてシーズンでは稲尾和久(西鉄)がルーキーだった1956年に投球回数262.1回で被本塁打2、というのが2リーグ制以降の記録となっています。21世紀以降では、岩隈久志が楽天時代の2008年にマークした、投球回数201.2回で被本塁打3というのが光ります。
ちなみに2021年、規定投球回数に達した投手で被本塁打が少なかったのは、セが柳裕也(中日)と青柳晃洋(阪神)で11本、パは山本由伸で7本でした。今季、ここまで被本塁打ゼロを続ける5人+αがどこまで数字を伸ばせるか。とことん、いってほしいですね。