緊急事態宣言の全面解除を受けて、ついにプロ野球公式戦が6月19日(金)に開幕することが正式発表されました。日本野球機構によると、公式戦は120試合の実施を目指すようです。交流戦とオールスターゲームの中止は決定しており、日本シリーズは11月21日(土)からを予定。ただ、セントラル・リーグは日程確保のためにクライマックスシリーズを中止する方針で、パシフィック・リーグは短縮を検討しています。
当面、無観客での開催となるのはいたしかたないところですね。開幕するにあたって、今後いろんな意見が出てきそうですが、ファンとしてはようやく、という感じです。ベースボールシーズンを告げる“球春”ならぬ“球夏”というところでしょうか。
公式戦が例年より少ない120試合、ということで、データ&記録好きが期待するのは、打率4割打者の誕生、です。120試合の規定打席は、×3.1で372打席。四死球や犠打、犠飛が合計で60あるとしたら、312打数125安打で打率は.40064となります。122試合で125安打は難しくないし、簡単とは言えないまでも、決して不可能ではないと思います。
ここでイチローを出すのはどうかとも思いますが、イチローが210安打を記録した1994年はシーズン130試合制で、イチローのチーム120試合目時点の成績は503打数196安打の打率.38966でした。さらに、日本最後のシーズンとなった2000年は、負傷もあってチーム130試合中105試合に出場し、395打数153安打の打率.38734。4割には、惜しくもあと5安打足りませんでした。
試合数が減ることで、打者の本塁打や打点、投手の勝ち星や奪三振は減るかもしれません。しかし、データ的な見どころは多々あります。近いうちに取り上げるつもりです。