6月6日のゾロ目、とはなんの関係もなく、メジャーリーグネタです。今日、何気なくMLBの公式サイトをチェックしていたら、トップ項目にデータ&記録好きには見逃せない記事が出ていました。マイアミ・マーリンズのルイス・アラエスが現地時間6月5日(日本時間6月6日)、本拠地ローンデポパークでのロイヤルズ戦で4打数3安打を放ち、打率を.399まで上げたというのです。
ワタシは恥ずかしながらノーマークでした。アラエスは昨季、ツインズで打率.316をマークし、アメリカン・リーグで初の首位打者に輝いていましたが、まさか今季もこんな爆発的に打っていたとは。
改めて、アラエスの今季ここまでの打撃成績を月ごとに見てみましょう。
月 試合 打数-安打 打率
3月 2 7-3 .429
4月 23 82-36 .439
5月 26 100-33 .330
6月 5 19-11 .579
合計 56 208-83 .399
3月、4月に4割をキープしたあと、5月は.330とペースダウンし、5月27日には.371まで打率を落としましたが(それでも、高打率ではあります)、以降の8試合で30打数17安打の.567と大きく盛り返しました。6月はさらに勢いを増し、トータルで.399と、4割へあと一歩のところまで打率を上げてきたというわけです。
ご存じのように、メジャーリーグのシーズン4割打者は、1941年に.406をマークしたテッド・ウィリアムズ(レッドソックス)を最後に、80年以上現れていません。マーリンズはまだ61試合を消化したところで、残りは101試合。かなり先は長いのですが、それでも大いに期待をかけたくなります。
MLBの記事には、1941年以降、チーム61試合消化時点で打率.399以上の打者のリストが出ていました。独自にシーズン最終打率を加えて掲載します。
打 者 (チーム/年度) 61試合消化時点→シーズン最終打率
チッパー・ジョーンズ(ブレーブス/2008年) .418 → .364★
ラリー・ウォーカー(ロッキーズ/1997年) .416 → .366
ポール・オニール(ヤンキース/1994年) .411 → .359★
ロッド・カルー(エンゼルス/1983年) .411 → .339
スタン・ミュージアル(カージナルス/1948年) .408 → .376★
テッド・ウィリアムズ(レッドソックス/1948年) .407 → .369★
トニー・グウィン(パドレス/1997年) .405 → .372★
テッド・ウィリアムズ(レッドソックス/1941年) .403 → .406★
ロベルト・アロマー(オリオールズ/1996年) .399 → .328
ルイス・アラエス(マーリンズ/2023年) .399 → ??
※★は首位打者
アラエスはチッパー・ジョーンズ以来、15年ぶり10人目。過去の延べ9人中、1941年ウィリアムズ以外は最終的に打率を落としましたが、6人が首位打者となっています。アラエスも首位打者獲得の可能性は高そう。打率4割をマークしての首位打者なら言うことなしですね⚾