散髪は年1回。

雑記です。

41年前の8月26日。

 連日のプロ野球ネタでいきます。8月最後の金曜日となった今日(8/26)は6試合が行われました。パ・リーグは、今季完全試合を達成したロッテ・佐々木朗希が楽天戦に、ノーヒットノーランをマークした2人、ソフトバンク東浜巨日本ハム戦に、オリックス・山本由伸が西武戦にそろって先発。ワタシは3人が今季2度目のノーヒットノーランを記録してくれることを期待していました。が、そう簡単にはいきません。それでも、佐々木朗希と東浜はともに7回を投げて無失点で勝利投手になっています。山本は7回を2失点で勝ち負けはつきませんでした。

 さて。なにげなくネットを見ていたら、今日8月26日は、プロ野球のオールドファンにとって、記憶に残る2つの〝事件〟が起きた日であることがわかりました。今から41年前の1981(昭和56)年8月26日(調べたら水曜日でした)。当時高校生だったワタシは、2つともよ~く覚えていますが、同じ年の同じ日だったとは。ワタシとしたことがインプットしていなかったです。

 その2つの〝事件〟、まずひとつ目は後楽園球場で行われた巨人×中日戦。ワタシは自宅でテレビ観戦していました。この試合、中日の先発・星野仙一は闘志あふれるピッチングを見せ、巨人打線を抑えます。スコア2-0で迎えた7回裏、2死二塁で巨人は代打・山本功児が打席へ。山本の打球はポップフライとなり、遊撃後方に上がります。単純なショートフライでチェンジ。誰もがそう思った瞬間、まさかの出来事が起こりました。中日の遊撃手・宇野勝が捕球に失敗したのです。打球は宇野の頭部を直撃し、大きく跳ねて左翼線方向へ転々と転がりました。その間に二塁ランナーがホームイン。しかし、打者走者の山本は、中日の懸命の中継プレイにより、ホームで間一髪アウトとなりました。

 これが伝説の〝宇野ヘディング事件です。星野はグラブを地面に叩きつけて激怒していました。というのも、巨人はこの試合前まで158試合連続試合得点を継続中で、星野はこの記録にストップをかけることに執念を燃やしていたんですね。試合はそのまま2-1で中日が勝ち、星野も完投でシーズン9勝目を挙げましたが、心中察するに余りあります。宇野のエラーがなければ完封勝ちは間違いないところでしたからね。

YouTubeから撮影した、宇野のヘディング直後の画像です。これ以降、宇野はテレビの「珍プレイ好プレイ集」に欠かせない選手となりました。

 そして〝事件〟のふたつ目は、甲子園球場での阪神×ヤクルト戦で起きました。好投を続けていた阪神の先発・江本孟紀が8回に打ち込まれて同点とされると、降板後、怒りに任せて不満を口にします。そう、「ベンチがアホやから野球がでけへん」です。ただ、江本本人は自分がなんと叫んだか、正確には覚えていないと言います。それがどんな段階を経てこの有名なフレーズになったのか。本当のところはわかりません。が、日本プロ野球史に残るコメントになったと言っていいでしょう。

 江本は騒動の責任を取る形で、現役を引退します。まだ34歳だったので、ワタシはまさかやめるとは思っていませんでした。しかし、江本はご存じのように著書『プロ野球を10倍楽しく見る方法』が200万部を超える大ベストセラーとなり、役者や歌手デビューなど、活動の幅を大きく広げ、のちには政治家になっています。本人もこんな人生を歩むことになるとは予想だにしていなかったはず。人生、何が起こるかわからない、だから面白い、という結論で締めます。

プロ野球を10倍楽しく見る方法』、ワタシも買いました。それまでになかったタイプの野球本で、画期的でしたね。捨てた記憶はないので、おそらくは実家のどこかに眠っているはずです。