日付変わって5月30日、日本プロ野球2023セ・パ交流戦が開幕します。第1回の開催は2005年で、2020年がコロナ禍で中止となったので、今季が18回目。もうすっかり定番化しましたね。新鮮味が薄れた、という方もいるようですが、ワタシはそんなことはありません。
交流戦は2019年まで、セ・リーグが勝ち越したのは2009年の1回だけで、パ・リーグが圧倒的強さを誇っていました。しかし、2021年に49勝48敗11分けと12年ぶりにかろうじて勝ち越すと、昨季も55勝53敗と2年連続で勝ち越し中です。昨季の優勝はヤクルトで、2位は阪神。セのチームが1、2位を占めたのは交流戦史上初めてでした。
現行の18試合制になったのは2015年から。以降の交流戦優勝チームは次のとおりです。
2015年 ソフトバンク 12勝6敗
2016年 ソフトバンク 13勝4敗1分
2017年 ソフトバンク 12勝6敗
2018年 ヤクルト 12勝6敗
2019年 ソフトバンク 11勝5敗2分
2021年 オリックス 12勝5敗1分
2022年 ヤクルト 14勝4敗
このうち、リーグ優勝したのは2015、2017年のソフトバンク、2021年のオリックス、2022年のヤクルトの4チーム。日本シリーズを制したのは2015、2017、2019年のソフトバンクだけです(2019年はクライマックスシリーズ勝ち上がり)。この数を多いとみるか少ないとみるかは意見が分かれそうですね。
今季の交流戦開幕カードと予告先発は次のとおり。まずはパ・リーグのチームのホームゲームとなります。
日本ハム(上原健太)×ヤクルト(石川雅規)/エスコンフィールド
楽天(則本昂大)×DeNA(今永昇太)/楽天モバイル
西武(与座海人)×阪神(村上頌樹)/ベルーナドーム
ロッテ(西野勇士)×巨人(平内龍太)/ZOZOマリン
オリックス(山本由伸)×広島(大瀬良大地)/京セラドーム
ソフトバンク(大関友久)×中日(福谷浩司)/ペイペイドーム
個人的には、そろそろ今季もノーヒッターをマークする投手が出てきてほしいと思っています。上記の6試合、12人の先発陣の中では、今年4月に7回までパーフェクトを続けながら降板した阪神・村上、昨季ノーヒットノーランを達成したDeNA・今永&オリックス・山本の3人が有力候補。ぜひとも、極力少ない球数で、大記録をつくってもらいましょう。
このほか、今季はトレードや現役ドラフトでリーグを移籍した選手が多いのもチェックポイントになりそうです。主だったところを挙げてみます(五十音順)。
[投手]
大竹耕太郎(阪神←ソフトバンク)
小野 泰己(オリックス←阪神)
ガンケル (ソフトバンク←阪神)
鈴木 康平(巨人←オリックス)
成田 翔(ヤクルト←ロッテ)
メルセデス(ロッテ←巨人)
涌井 秀章(中日←楽天)
[捕手]
加藤 匠馬(中日←ロッテ)
マルティネス(日本ハム←中日)
嶺井 博希(ソフトバンク←DeNA)
[内野手]
阿部 寿樹(楽天←中日)
西巻 賢二(DeNA←ロッテ)
廣岡 大志(オリックス←巨人)
松田 宣浩(巨人←ソフトバンク)
陽川 尚将(西武←阪神)
渡邉 諒(阪神←日本ハム)
[外野手]
江越 大賀(日本ハム←阪神)
オコエ瑠偉(巨人←楽天)
正隨 優弥(楽天←広島)
ポランコ (ロッテ←巨人)
彼らが古巣相手に大活躍を見せてくれることを願って……今夜は寝ます。