散髪は年1回。

雑記です。

WBC侍ジャパン、メキシコにサヨナラ勝ちで決勝進出!

 栗山英樹監督率いる野球の日本代表〝侍ジャパン〟が3大会ぶりにWBCの「鬼門」を突破しました。日本時間3月21日、アメリカ・フロリダ州マイアミのローンデポ・パークで行われたメキシコとの準決勝に、6-5で逆転サヨナラ勝ち。ワタシも自宅で最初から最後までテレビ観戦していましたが、いや~劇的でした。こんな展開になるとは思わなかったですね。

 駆け足で試合を振り返ります。日本は〝令和の怪物〟佐々木朗希(ロッテ)が満を持して先発のマウンドへ。時速160キロの直球を連発し、初回は2三振を含む三者凡退とすばらしい立ち上がりを見せます。メキシコの先発、サウスポーのパトリック・サンドバル(エンゼルス)も三者連続三振と佐々木を上回るピッチング。左打者が多い日本打線は苦労すると思われました。

 2回は両チームに初安打が飛び出すも無得点、3回はともに三者凡退と膠着状態が続きます。ワタシは前日、この大事な試合に佐々木の先発は荷が重いと書きましたが、どうしてどうして。4回も簡単に2死をとります。しかし、ここから連打を浴び、ルイス・ウリアス(ブルワーズ)に先制3ラン。失投だったんですかね。佐々木はこの回でマウンドを降ります。

 ワタシはイヤな予感がしました。過去2大会、日本は準決勝でいずれも先制点を許し、追いつけずに敗れています。今回もそうなってしまうのでは、と思ったわけです。4回裏、日本は2番・近藤健介(ソフトバンク)と4番・吉田正尚レッドソックス)の安打で2死一・三塁としますが5番・村上宗隆(ヤクルト)が第1打席に続いて三振に倒れ得点を挙げられず。村上には打てる気配が感じられませんでした。

 5回表、日本は2番手・山本由伸(オリックス)が登板。7回まで、2四球を与えるも3奪三振とほぼ完璧な投球を見せます。その7回には1死一塁から打者を三振に仕留めた直後、メキシコの一塁走者が盗塁を敢行。日本のキャッチャー・甲斐拓也(ソフトバンク)の送球を受けたショート・源田壮亮(西武)がグラブでタッチしたように見えました。二塁塁審の判定はセーフでしたが、栗山監督がチャレンジを求め、長いリプレイ検証の末にアウトに覆りました。これもききましたね。源田のタッチは、ネット上で「源田の1ミリ」としてトレンド入りしたようです。

 一方、日本打線は5回、6番・岡本和真のホームラン性の当たりをメキシコのレフト、ランディ・アロサレーナ(レイズ)に好捕され、その後の2死満塁も2番・近藤がレフトフライで無得点。6回の2死満塁も8番・源田がレフトフライに倒れ、なかなか得点を挙げることができません。

 7回裏も9番・甲斐、1番・ラーズ・ヌートバー(カージナルス)がレフトライナーに倒れ、2死走者なし。勝負は8回か、と思った矢先、2番・近藤がライト前へこの日2本目の安打を放ち、3番・大谷翔平エンゼルス)が四球で歩くと、4番・吉田に打順が回ります。カウント2-2からの5球目をすくい上げると、打球はライトスタンドへ。見事な3ランで、日本は3-3の同点に追いつきました。

 このまま日本のペースで進む、ことはなりませんでした。8回、山本はこの回の先頭打者を三振に仕留めたあと、二者連続でツーベースを打たれて勝ち越しを許し、続く打者にも安打を打たれて降板。日本は3番手・湯浅京己(阪神)が登板します。湯浅は三振を奪い、2死としますが5番・イサーク・パレデス(レイズ)にレフト前へ運ばれ、三塁走者がホームインし、さらに1点を追加されました。しかし、レフト・吉田の〝レーザービーム〟で二塁走者の生還は許さず、チェンジ。打って守って、吉田は頼りになるプレイヤーです。

 その裏、日本は1死二・三塁から代打・山川穂高(西武)がレフトへ犠牲フライを放ち、三塁走者が生還。4-5と1点差に迫ります。さらに2死一・二塁とし、2番・近藤に期待がかかりましたが、3球三振で同点には追いつけませんでした。

 最終回、日本は4番手・大勢(巨人)がマウンドへ。ワタシの目には緊張しているように見えましたが、大勢はライトフライ、ショートフライ(源田、ナイスプレイ!)、死球、三振と無失点に抑えます。残るは9回裏、日本の攻撃。

 メキシコはクローザーのジオバニ・ガイエゴス(カージナルス)が登板。なんとなく、ですがガイエゴスが右腕とあり、ワタシは日本が少なくとも同点には追いつくだろうという気がしていました。その予想はいい意味で裏切られることになります。

 日本は先頭の大谷が初球をたたいて右中間へツーベースで出塁。さすがとしかいいようがありません。セカンドベースで大谷は雄たけびをあげていました。続く吉田は四球で無死一・二塁。栗山監督は一塁走者の代走に周東佑京(ソフトバンク)を送ります。吉田を下げることに不安がよぎりましたが、結果的に、これがナイス采配でした。

 打席には不振が続く村上がそのまま入ります。ワタシは正直、期待していませんでした。ところが、村上がカウント1-1からの高めの直球をたたくと、打球はセンターのフェンスを直撃。二塁走者の大谷と一塁走者の周東が相次いでホームインし、劇的な逆転サヨナラ勝ちを決めました。一塁走者が吉田だったら、おそらく同点止まりで、その後の展開がどうなっていたかはわかりません。周東の代走起用は大正解だったわけです。

 これで日本は3大会ぶりの決勝進出。見事な戦いでした。決勝は日本時間22日㊌に準決勝と同じローンデポ・パークで、アメリカと対戦します。アメリカはキューバとの準決勝で14-2と大勝するなど、打線が絶好調。日本は左腕・今永昇太(DeNA)が先発すると発表されました。初回から飛ばしてもらい、総動員で3大会ぶり3度目の〝世界一〟を目指してもらいましょう。

 ……また最後に、大相撲三月場所、西前頭9枚目・平戸海の〝ヌケヌケ〟情報です。10日目、平戸海は西前頭13枚目・琴恵光を寄り切りで破り、初日から●○●○●○●○●〇と、〝ヌケヌケ〟をキープしました。幕内史上初の〝ヌケヌケ〟達成へ、残りは5日。期待は高まっています。

アメリカとの決勝は、日付変わって今日3月22日㊌、準決勝と同じく日本時間午前8時のプレイボールです。平日の午前ということでなかなか社会人にとってはリアルタイムで観るのはしんどい時間帯。そこで、学校や会社を休みたい人へ向けて「MLB Japan」の公式ツイッターが特製の〝休暇届〟を用意した、とネットに出ていました。多くのリアクションが寄せられるなど大反響を呼んでいるようです。ワタシはこれとは関係なく、自宅で観戦してから出勤します💼