やりましたね。日本時間3月22日、アメリカ・フロリダ州マイアミのローンデポ・パークで行われた野球の国・地域別対抗戦、第5回WBC(World Baseball Classic)の決勝戦。栗山英樹監督率いる野球の日本代表〝侍ジャパン〟が3-2で前回王者のアメリカを下し、2009年の第2回大会以来、14年&3大会ぶりの〝世界一〟に輝きました。無敗で優勝したのは、2013年の第3回大会を制したドミニカ共和国以来、2チーム目です。
ワタシは自宅でテレビ観戦。今日(3/22)は重要な用件があったのですが、それは午後2時からだったのが幸いしました。WBC決勝を見るため、仕事や学校を休んだ人は多かったんじゃないでしょうかね。
アメリカ 010000010|2
日本 02010000×|3
試合は当然ながらピリピリした雰囲気で始まりました。日本はサウスポーの今永昇太(DeNA)が先発。1回表、アメリカの2番・マイク・トラウト(エンゼルス)はライトへ安打を放つと、迷うことなく二塁へ向かいます。タイミングは微妙かと思いましたが送球がそれ、セーフ。日本、いきなりのピンチです。それでも、後続を三振、ファーストゴロに抑えて無失点で切り抜けました。その裏、日本は2死から3番・大谷翔平(エンゼルス)が四球を選んで出塁するも4番・吉田正尚(レッドソックス)が見逃し三振で、こちらも無得点。
今永は2回表、トレイ・ターナー(フィリーズ)に今大会5本目となる先制ソロを浴びて先制を許します。しかしその裏、先頭の5番・村上宗隆(ヤクルト)が今大会1号となる特大ソロを放ってすぐに同点。見事な当たりで惚れ惚れしました。さらに2安打と四球で1死満塁とし、1番・ラーズ・ヌートバー(カージナルス)のファーストゴロの間に勝ち越しに成功。4回裏にはこの回先頭の6番・岡本和真(巨人)が左中間へ大会2号ソロを放ち、リードを2点に広げます。
先発・今永は2回1失点で降板。その後、日本は細かい継投でつなぎます。戸郷翔征(巨人)は2つの四球を与えるも2回無失点、髙橋宏斗(中日)、伊藤大海(日本ハム)、大勢(巨人)がそれぞれ1回無失点。髙橋は2死一・二塁、大勢は無死一・二塁のピンチを切り抜け、日本ベンチ&ファンの盛り上がりは最高潮でしたね。
8回には2009年第2回大会の胴上げ投手、ダルビッシュ有(パドレス)が登板。ワタシは少し、不安がよぎります。今大会のダルビッシュは本来の力を発揮できていない気がしていたのです。なんとかゼロで抑えてくれ。その願いは届かず、ダルビッシュは1死から昨季のナショナル・リーグ本塁打王カイル・シュワバー(フィリーズ)に1発を浴びます。スコアは3-2。続くターナーにも安打を打たれ、ハラハラしましたが、後続をショートフライ、センターフライ。1失点でしのぎました。
打線は岡本の本塁打以降、安打は大谷の内野安打1本だけで追加点を奪えません。3-2のまま、9回表へ。日本のマウンドに上がったのは、やはりこの男、大谷でした。大谷は先頭のジェフ・マクニール(メッツ)に四球を与えるも、続くムーキー・ベッツ(ドジャース)をセカンドゴロ併殺打に打ち取り、2死走者なし。打席には大谷のチームメイト、僚友マイク・トラウト(エンゼルス)が入ります。
まさか最後の最後で2人の対決が見られるとは。こうなったら三振で締めくくってほしい。初球ボール。2球目空振り。3球目ボール。4球目空振り。5球目ボール。そしてフルカウントからの6球目をトラウトが空振りし、ゲームセット。これはもうできすぎでしょう。大谷、恐れ入りました!
侍ジャパンが制覇したことで、しばらく国内の喧騒は続くと思われます。ただ、今後のことを考えると、ワタシは手放しで喜べません。でもまあ、そのことをいま言うのはヤボってもんですね。素直に祝福して、今夜は寝ます。
……最後に恒例、大相撲三月場所、西前頭9枚目・平戸海の〝ヌケヌケ〟情報です。11日目、平戸海は西前頭14枚目・武将山に寄り切りで勝利。初日から●○●○●○●○●〇〇となり、ついに〝ヌケヌケ〟が途切れてしまいました。またしても幕内史上初の〝ヌケヌケ〟はならず。それでも、10日目まで続けたのは最近では記憶にありません。次の五月場所以降、誰かが達成してくれることに期待しましょう。