散髪は年1回。

雑記です。

大谷翔平、104年ぶりの偉業達成、持ち越し。

 またノーヒットノーラン達成か、と思われました。マツダスタジアムで行われた広島×中日戦。中日の先発・19歳の髙橋宏斗が快投を見せ、広島打線に安打を許しません。ワタシはネットで経過を追っていました。7回を終えて許した走者は1四球1死球の2人だけ。今季5人目の〝ノーノ―〟をやりそうな予感が漂います。

 しかし、8回1死から小園海斗にセンター前へ二塁打を浴び、惜しくも無安打投球はストップ。髙橋宏斗はここで降板となります。快挙達成まであと5人でした。今季、ノーヒットノーラン完全試合を含めて4回達成されていますが、〝未遂〟も多いですね。このあと、5人目、6人目が出てくるのか。どうせなら完全試合をもう1試合、見たいところです。

 さて。何日かぶりでエンゼルス大谷翔平ネタです。大谷は現地時間7月28日(日本時間29日)、本拠地エンゼススタジアムでのレンジャーズ戦に「1番・投手兼DH」で先発。今季、すでに21本塁打を放っている大谷が勝利投手になると、1918(大正7)年以来104年ぶりに同一シーズンでの「2ケタ勝利&2ケタ本塁打」の偉業達成でしたが、6回8安打11奪三振2失点の力投も報われず、0-2で敗れて6敗目を喫し、記録は2試合続けて持ち越しとなりました。

 まあ残り1勝ですから、そのうち達成するのは間違いなさそうです。ただ、データ&記録好きのワタシも、最近はこのテの記録を大げさに取り上げるのはどうかな、という気になっています。100年以上前と今の環境は違いすぎるし、ベーブ・ルースという名前を出したいがため、ムリやりに結びつけているだけとしか思えません。まあそんなことを言うのは野暮なんでしょうが、ワタシは少し冷めていますね。

 今日の投手・大谷の結果です。

[1回]二安打 中安打 左安打 空三振 空三振 空三振
[2回]空三振 遊飛  空三振
[3回]二飛  右安打 一併殺
[4回]右中本 空三振 空三振 空三振
[5回]一飛  中安打 捕邪飛 右中二 空三振
[6回]左三  空三振 空三振 右飛

 大谷はすべて空振りで11個の三振を奪いました。これで6試合連続の2ケタ奪三振となり、1995(平成7)年の野茂英雄(当時ドジャース)を抜いて日本人最長記録を更新。エンゼルスでは、歴代最多5714奪三振ノーラン・ライアンが1972(昭和47)年から73(同48)年にかけてマークしたのと並ぶ歴代2位です。球団記録は1977(昭和52)年に同じくライアンが記録した7試合連続、メジャー記録は2019(令和元)年にゲリット・コール(当時アストロズ、現ヤンキース)が記録した9試合連続。大谷にはこちらの記録をぜひ破ってもらいましょう。

 そして大谷はここまで今季トータル145奪三振で、両リーグを通じて6位(アメリカン・リーグでは4位)です。6人の中で大谷は登板数&投球回数が最も少ないため、1試合当たりの平均奪三振率13.14は両リーグトップ。こちらの歴代1位は2020年シェーン・ビーバー(インディアンズ=現ガーディアンズ)の14.20(77.1回を投げ122奪三振)ですが、この年はコロナ禍による短縮シーズンでした。実質1位は、同じく2019年コールの13.82(212.1回を投げ326奪三振)といってよいと思います。大谷が今後も2ケタ奪三振を続けていくと、連続試合2ケタ奪三振&1シーズン平均三振奪取率のダブルで更新の期待が高まります。

 一方、今日の打者・大谷は無安打に終わりました。

[第1打席]初回先頭打者   一塁ゴロ
[第2打席]3回1死二塁   二塁ゴロ
[第3打席]6回先頭打者   中飛
[第4打席]8回2死走者なし 右飛

 4打数ノーヒットで、今季ここまでの通算は打率2割5分4厘(358打数91安打)、21本塁打59打点11盗塁です。すでにシーズン規定打席到達まで残り100打席強とあって、2年連続の到達は間違いなし。ということは、大谷が投手でも規定投球回数(試合数と同じ162回)をクリアすれば、〝投手&打者でダブル規定到達〟となるのです。

 今日の登板を終え、大谷の投球回数は99.1回。規定投球回数まであと62.2回です。残りの登板が10試合なら1試合当たり6.22回、9試合なら約7回を投げることが〝ノルマ〟となります。今日は6回で降板となりましたが、ムリな数字ではないでしょう。規定投球回数に達する可能性は十分あります。

 ワタシはこれ、〝同一シーズンでの2ケタ勝利&2ケタ本塁打〟よりもすごいことだと思いますね。もろもろネットでチェックを入れたら、投打ともに規定クリアは19世紀に数人達成した記録が残っているようですが、当時はルールも異なり、参考記録の扱いのようです。大谷には前人未到がよく似合います。

 ……現在の時刻は早朝6時を回ったところ。実は書いている途中で寝てしまいました。ベーブ・ルースでさえできなかった〝投手&打者でダブル規定到達〟を大谷が達成し、2年連続満票でMVP獲得、なんてシーンを妄想して寝直します。

エンゼルスの公式サイトのトップ画面からです。見出しに「大谷はさらなる歴史に近づく」とあります。そういえば、現地時間8月2日(日本時間3日)にトレード期限が迫っていますが、大谷が移籍することはあるんでしょうか。