少し安易で、いまだにWBCを絡めるのもどうかと思いますが、連日のMLBネタです。現地時間4月23日(日本時間24日)、WBCで侍ジャパンの〝世界一〟奪還に貢献したメンバー4人が大活躍しました。データ&記録好きとしてはふれないわけにはいかないもので、これでいきます。
WBCでMVPに輝いた大谷翔平(エンゼルス)は本拠地エンゼルスタジアムでのロイヤルズ戦に「3番DH」で出場。6回裏の第3打席で、カウント2-2から右腕ジョーダン・ライルズのカーブをとらえ、センターへ5号ソロを放ちました。5試合ぶりの一発は、テイラー・ウォード、マイク・トラウトに続く3者連続本塁打で、日米通算180号のメモリアルアーチ。チームも4−3で勝っています。
続いてWBCで新記録となる13打点を挙げた吉田正尚(レッドソックス)は、ミルウォーキーのアメリカンファミリーフィールドでブルワーズ戦に「4番レフト」で出場。ドでかいことをやってのけました。4-4で迎えた8回表の第4打席でライトへ13試合ぶりの勝ち越し2号ソロを放つと、なおも2死満塁で巡ってきた第5打席で右翼席へ3号満塁本塁打。1イニング2本塁打は日本人メジャー初です。今日は4打数2安打6打点。少し前まで20打席連続ノーヒットとどん底にありましたが、ここからまた上昇気流に乗っていくでしょう。
そして、WBCで侍ジャパンの精神的支柱となったダルビッシュ有(パドレス)は、フェニックスのチェイスフィールドでダイヤモンドバックス戦に先発。6回途中102球を投げ、被安打2、与四球5、奪三振5、失点1と踏ん張り、今季4試合目の先発で初勝利を挙げました。これが日米通算189勝目(日本93勝、米国96勝)。節目の記録が近づいてきました。6回2死二・三塁での降板したのは、右太もも裏がつったため、とのこと。本人は軽症と話しているようで、次番登板は問題なさそうです。
最後はWBC全試合に1番で出場し、〝ペッパーミル・パフォーマンス〟で日本でも大人気となったラーズ・ヌートバー(カージナルス)です。シアトルのTモバイルパークでマリナーズ戦に「1番センター」で出場し、先頭打者アーチを含め5打数3安打1打点で7-3の勝利に貢献しました。打率は.280までアップ。驚異的なのが出塁率です。8試合で11四球を選んでいることもあり、ジャスト.500。トップバッターとしての役割を十分果たしているといえますね。
彼らを含め、日本人メジャーリーガーは今季、その多くが奮闘中。ここまでの成績を抜き出してみます。
⚾︎投手⚾︎
大谷翔平(エンゼルス) 5試合3勝0敗、28.0回38奪三振、防御率0.64
菊池雄星(ブルージェイズ) 4試合3勝0敗、21.1回20奪三振、防御率3.80
前田健太(ツインズ) 3試合0勝3敗、13.0回12奪三振、防御率4.15
藤浪晋太郎(アスレチックス)4試合0勝4敗、15.0回12奪三振、防御率14.40
千賀滉大(メッツ) 4試合3勝0敗、21.0回25奪三振、防御率4.29
ダルビッシュ有(パドレス) 4試合1勝2敗、24.0回25奪三振、防御率3.00
⚾︎打者⚾︎
大谷翔平(エンゼルス) 21試合79打数21安打5本塁打13打点10四球、打率.266
吉田正尚(レッドソックス) 17試合65打数15安打3本塁打15打点8四球、打率.231
鈴木誠也(カブス) 9試合34打数11安打1本塁打6打点6四球、打率.324
ヌートバー(カージナルス) 8試合25打数7安打2本塁打4打点11四球、打率.280
投手では前田と、前日に取り上げた藤浪が未勝利ですが、前田はそろそろという気がします。今シーズン、彼らが最終的にどんな成績を残すか。今から楽しみでなりません。藤浪は、阪神時代のように〝飼い殺し〟にならないことを祈るばかりです。