その前に、まずはやはり、今日(10/11)は藤井聡太からいきます。
〈将棋の藤井聡太七冠=竜王、名人、王位、叡王、棋王、王将、棋聖=が11日、京都市の「ウェスティン都ホテル京都」で指された第71期王座戦五番勝負第4局で、永瀬拓矢王座を後手番138手で破り、3勝1敗で王座を初奪取。将棋のタイトル全八冠を制覇した〉(スポーツ報知)
いやはや。なんなんでしょう、この強さ。ワタシはほかの棋士がだらしない、と思ってしまうのですが、藤井の実力は異次元なんでしょうね。彼を倒す棋士は正直、見当たりません。もはや〝第2の藤井〟が現れるのを待つしかない気がしてきました。しばらくは藤井の天下が続きそうな気配です。
さて。今朝の朝日新聞朝刊、読者投稿欄「声」は、「どう思いますか 優先席のあり方」のタイトルで特集を組んでいました。10代の若者から80代までのさまざまな意見、提言、体験談が並び、なかなか興味深かったです。この特集を読んで、ワタシは先週の出勤時、優先席での出来事を思い出しました。
簡単に振り返ります。ワタシは優先席の横に立ってスポーツ紙を読んでいました。やがて某駅に到着。ドアが開くと駅員が車両とホームの間に板を敷き、車いすに乗った老婦人を運んできました。このまま電車が発車するんだろう、と思っていたら、駅員は降りようとしません。どうやら車いすは駅のもののようで、老婦人はゆっくりと立ち上がりました。歩くのがつらそうで、とても立ったままで行くのはしんどそうです。
しかし、3人掛けの優先席は両サイドとも埋まっていました。それでも、この状況を見て、誰か席を譲るだろう、と思っていたら、なんと6人全員が立ち上がりません。駅員も声をかけることはなし。気まずい時間が流れます。中にはスマホに夢中の20代にしか見えない女性もいたんですけどね。直後、老婦人の声が響きました。
「誰も譲ってくれないのかね!」
どうやらかなり勝ち気な女性のようです。その声に反応したのかどうかはわかりませんが、サラリーマン風の男性が無言で席を立ち、隣の車両へ移動していきました。老婦人は杖をつきながらその席へ。座るのを見届けた駅員は車いすを降ろします。この間、ほんの2~3分。ワタシにはえらく長く感じましたね。
電車が発車。車内は静かでした。優先席は、本当に必要としている方が座るべきだと実感しつつ、この状況で席を譲るのはタイミングもあって難しいんだろうな、としみじみ。何か明確なルールをつくらないと、こうしたケースは今後も起きそうです。