といっても、たいしたことじゃありません。実にしょーもないことです。それでも、個人的にはよっしゃ、ってな感じの出来事でした。
今朝(2/7)、出勤のため家を出て駅に向かって歩いていると、うしろからコンコンカツカツと聞こえてきました。そう、これは革靴の音ですね。その音はどんどん大きくなります。
以前、ここでも何度かふれたとおり、ワタシは歩くとき、人に抜かれるのをよしとしない、メンドくさいタイプでした。見知らぬ人と〝勝負〟した回数は数知れず。ほとんどが圧勝、といいたいところですが、完敗も多々あります。ただ、50代も中盤を過ぎてその気が失せたようで、最近は抜かれても悔しくなくなっていました。年齢のせいですかね。
革靴の音はいよいよワタシの真後ろに迫ってきます。そして、ワタシを追い抜きました。けっこうな早歩きで革靴を鳴らして歩いていたのは、20代後半と思しき若い男性。彼も出勤のため、駅に向かうようです。
ここでワタシは、追い抜こう、という気になりました。なぜか抜かれてカチンときてしまったのです。この感覚になったのはいつ以来か。
駅まではあと7分ほど。ワタシはスピードを上げ、彼を追います。駅へのルートはいくつかあるので、もし彼が横道に入ったら、ワタシも続こう、と思っていました。が、彼はワタシと同じルートをふだんから歩いているようです。この道は30年以上通った道。勝算が見えてきました。
ワタシは必死にペースを上げます。彼の背中が近づいてきました。信号にひっかかることもなし。駅はもうすぐです。一瞬、彼のスピードが少し緩んだのを見逃さなかったワタシは、一気に抜き去りました。
ワタシが履いていたのはスニーカーだったので、まったく音がしなかったのも功を奏しましたね。彼が抜き返されて、どう思ったかは知る由もありませんが、ワタシはいい気分でした。
一騎打ちに勝った代償は大きく、駅に到着後はヘロヘロ。元に戻るまでにはかなりの時間を要しました。それでも、もしまた誰かとこうした展開になったら、勝負に持ち込むつもりです👊