散髪は年1回。

雑記です。

第64代横綱・曙死去。

 大相撲初の外国出身横綱・曙(旧名チャド・ローエン)が心不全のため今月亡くなっていたことが今日4月11日、わかりました。近年、闘病生活を送っていたのは知っていましたが、それでも54歳での死は早すぎです。ワタシも日中、仕事の合間にネットで見て、思わず声を上げてしまいました。

 ハワイ出身の曙は1988年三月場所、18歳で初土俵。後に兄弟横綱となる3代目若乃花貴乃花若貴兄弟、大関魁皇ら「花の六三組」のひとりです。2メートルを超す身長を生かした突き押し相撲を武器に、瞬く間に番付を駆け上がりました。1993年三月場所で第64代横綱に昇進。全盛期の強さは半端なかったですね。

 特に、ライバル貴乃花との対決は毎回見ごたえがありました。ふたりの幕内での通算対戦成績は21勝21敗、優勝決定戦を含めると25勝25敗とまったくの五分。世間的に曙は敵役でしたが、まさに好敵手でしたね。〝曙貴時代〟の呼び名はもっと浸透してもよいと思います。

 わたしにとって曙は、1992年五月場所から1993年一月場所まで5場所(番付上は4場所)続いた横綱空位を救ってくれたありがたい存在でした。優勝回数は11回。10回以上優勝したことのある横綱の中で、唯一全勝優勝がない、というところもデータ&記録好きとして、マニア心をくすぐります。

 大相撲引退後は格闘家に転身。ボブ・サップと対戦した2003年大みそかのデビュー戦はワタシもリアルタイムでテレビ観戦しました。結果は1ラウンドKO負け。うつ伏せに倒れたシーンは強烈に焼き付いています。

 結局、総合格闘家としては芽が出ず、その後はプロレスラーに。曙、激動の人生でした。合掌。

朝日新聞夕刊では1面で取り上げていました。12日付の朝刊、そしてスポーツ紙はかなりの紙面を割くと思われます。