散髪は年1回。

雑記です。

新横綱照ノ富士、白星スタート。

 東京・両国国技館で今日9月12日、大相撲九月場所が開幕しました。注目力士はなんといっても令和初の横綱照ノ富士です。その初日、結びの一番で西小結・逸ノ城と対戦した照ノ富士は危なげなく寄り切り、白星スタートを切りました。ワタシも自宅でテレビ観戦。自信にあふれた相撲で、まさに完勝でしたね。

 再起をかけた七月場所で全勝優勝を果たした横綱白鵬は今場所、同じ宮城野部屋から新型コロナウイルスに感染したこともあり、東前頭12枚目・石浦、東十両11枚目・炎鵬らほかの所属力士全員とともに休場しています。解説の舞の海が言及していたように、この休場は白鵬にとって「渡りに船」だったと私も思います。大手をふって休場できるわけですから。

 ということで、照ノ富士は新横綱の場所をいきなり一人横綱で迎えることになります。しかし、今日の相撲を見るかぎり、重圧とは無縁な感じです。大関陣の2人、カド番の貴景勝は東前頭2枚目・北勝富士に、もう一人の正代も東前頭筆頭・豊昇竜にいいところなく敗れ、ともに黒星発進となっただけに、照ノ富士の〝新横綱優勝〟の期待が高まります。

 1場所15日制が定着した1949(昭和24)年五月場所以降、新横綱優勝を果たしたのは次の4人です。

 力士   場所         星取表        成績    
大鵬   1961年11月 ○○○○○●○●○○○○○○○ 13勝2敗
隆の里  1983年9月 ○○○○○○○○○○○○○○○ 15勝0敗
貴乃花  1995年1月 ●○○○○○○●○○○○○○○ 13勝2敗※
稀勢の里 2017年3月 ○○○○○○○○○○○○●●○ 13勝2敗※
貴乃花武蔵丸と、稀勢の里照ノ富士との優勝決定戦で勝利。

 さすがに少ないですね。続いて、平成以降の新横綱場所の成績を見てみます。貴乃花稀勢の里は重複します。

 力士   場所         星取表        成績
旭富士  1990年9月 ○○○○○○○○○○○○●○● 13勝2敗
曙    1993年3月 ○○○○○●●○○●○●○●○ 10勝5敗
貴乃花  1995年1月 ●○○○○○○●○○○○○○○ 13勝2敗
若乃花  1998年7月 ○○□○○●●○○○○●○●● 10勝5敗
武蔵丸  1999年7月 ○○●○○○○●●○○○○○○ 12勝3敗
朝青龍  2003年3月 ○○●○○○●○●○○○○●● 10勝5敗
白鵬   2007年7月 ○○○○○○○○○●○○●●● 11勝4敗 
日馬富士 2012年11月 ○●○○○○○○○○●●●●● 9勝6敗
鶴竜   2014年5月 ○○○●○○●○●○○○●●● 9勝6敗
稀勢の里 2017年3月 ○○○○○○○○○○○○●●○ 13勝2敗
照ノ富士 2021年9月 〇               ?勝?敗
は優勝。

 平成初の横綱旭富士照ノ富士の師匠・現伊勢ヶ濱親方です。旭富士は新横綱場所の千秋楽、13勝1敗同士で張出横綱北勝海と対戦して敗れ、惜しくも優勝を逃しました。ただ、意外なことに、圧倒的強さを見せた朝青龍も、史上最多の優勝回数を誇る白鵬も、新横綱優勝は果たしていません。そして、新横綱優勝達成者の4人の通算の優勝回数を見ると、大鵬32回、隆の里4回、貴乃花22回、稀勢の里2回と、明確な傾向は見えません。つまりは〝新横綱優勝=大横綱〟となることを確実に保証するものではない、ということです。

 そうはいっても、今場所の本命が照ノ富士であることに疑いの余地はありません。照ノ富士の2日目は、初日に正代を下した豊昇龍との対戦です。ワタシは朝青龍のおいでもある豊昇龍が今場所、大暴れするのでは、とふんでいるので、もう少し後に見たかったですね。まあ番付上、しょうがないことではあるんですけど。過去の対戦成績は照ノ富士の1勝0敗。今回も照ノ富士が圧勝したら、一気に突っ走りそうです。そうなれば、隆の里以来、史上2人目となる〝新横綱全勝優勝〟の可能性が出てくる、と結論づけて、今夜は寝ます。

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テレビ画面から撮影した、初日の後半戦の取組結果です。勘亭流といわれるフォントで御嶽海、北勝富士貴景勝、豊昇龍といった画数の多い力士を書くのは名人芸ですね。