散髪は年1回。

雑記です。

“ドン尻ドラフト”の快挙。

 9月22日、千葉ロッテ福浦和也が、本拠地ZOZOマリンスタジアムの西武戦で、日本プロ野球史上52人目の通算2000安打を達成しました。42歳9ヶ月での達成は史上2番目の年長記録だそうです。

 ほかにも、1500安打から9年・806試合を擁したのは過去の記録を上回る最多、2000安打達成時に通算10盗塁は最小、1軍デビューが4年目で達成は史上初など、いくつもトピックがありましたが、ワタシがもっともへえ~と思ったのが、“ドラフト指名最下位からの達成は史上初”ということです。

 福浦は1993年の秋のドラフトでロッテに7位指名を受けて入団しました。この年、ドラフト指名されたのは64人で、福浦は64番目。入団当初は投手でしたが、1年目の初夏に野手転向を打診され、半ば押し切られる形で受諾したそうです。4年後の1997年に1軍に初出場。2001年には首位打者を獲得し、同年から6年連続打率3割以上をマークするなど、“幕張の安打製造機”と呼ばれるようになりました。

 2012年以降は年間安打が50本に届かず、苦しいシーズンを送ってました。2000安打達成は執念ですね。スポーツ紙の見出しにもあったように“ドン尻ドラフト”からの達成は、最大の下克上といえます。

 ということで取り急ぎ、今のスタイルになった1991年以降のドラフトの、全体最後指名の選手を調べてみました。

・1991年 田畑 一也(ダイエー
・1992年 高橋 顕法(広島)
・1993年★福浦 和也(ロッテ)
・1994年 井上 紘一(広島)
・1995年 大橋 晋也(ロッテ)※入団せず
・1996年 宮越  徹(中日)
・1997年 清水 清人(中日)
・1998年 吉田 好太(近鉄
・1999年 吉川 勝成(近鉄
・2000年 渡辺 雅弘(横浜)
・2001年 橋本 泰由(オリックス
・2002年 松下 圭太(阪神
・2003年 由田慎太郎オリックス
・2004年 普久原淳一(中日)
・2005年 川口 容資(ソフトバンク)/山崎 隆広(楽天
・2006年 土井 健太(オリックス)/松本 幸大(ロッテ)
・2007年 浅沼 寿紀(日本ハム)/★三輪 正義(ヤクルト)
・2008年 鈴木 駿也(ソフトバンク
・2009年 吉田 利一(中日)
・2010年 靏岡賢二郎(横浜)
・2011年 伊藤 拓郎(横浜)
・2012年 大場 達也(ヤクルト)
・2013年★今野 龍太(楽天
・2014年 金子  丈(中日)
・2015年★松本 直晃(西武)
・2016年★西口 直人(楽天
・2017年★山本 裕大(DeNA)
[注]★は現役。2005~2007年は高校ドラフト/大学・社会人ドラフトの順。

 こうしてみると、福浦のすごさが際立ちますね。彼以外では、1991年の田畑一也がヤクルトに移籍後の1996年に12勝12敗、1997年に15勝5敗を挙げたのが目立つぐらい。福浦以外にいま現役の5選手には、ぜひ大きな花を咲かせてほしいですね。

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9月23日付の日刊スポーツ1面です。福浦は来年も現役続行を明言したようです。