散髪は年1回。

雑記です。

稀勢の里4連敗、日米野球は日本勝ち越し。

 大相撲十一月場所4日目。横綱稀勢の里はまたしても勝てませんでした。結びの一番で、初日から3連勝と好調の東前頭2枚目の栃煌山と対戦し、すくい投げで敗れました。一度は稀勢の里に軍配が上がったものの、物言いの末、行司差し違えで4連敗。ワタシもテレビ観戦していましたが、スローで見たら、稀勢の里の体が先に落ちていたのがはっきりとわかりました。

 横綱の初日から4連敗は、1931(昭和6)年一月場所の宮城山以来、87年ぶり、1場所15日制が定着した1949(昭和24年)夏場所以降では初の不名誉な記録、とのこと。この4日間、みっともない、横綱らしくない、ぶさま、屈辱的……もう負け方の形容詞は出尽くした感じです。いよいよ断崖絶壁。5日目は西前頭2枚目の玉鷲との対戦が組まれていますが、果たして稀勢の里はどうするのでしょうか。このまま終わってしまうのは切なすぎです。

 そして日米野球は今日(11/14)が第5戦。侍ジャパンが連日の逆転勝ちで4勝1敗とし、勝ち越しを決めました。別にケチをつける気はありませんが、ワタシはいまの日米野球に魅力を感じていません。というのも、最近の来日メンバーには、MLBを代表するようなスーパースターが見当たらないからです。そう、昔の日米野球はスゴかったんですよ。

 ワタシが初めて日米野球にふれたのは、1978(昭和53)年、シンシナティ・レッズが来日したとき。1975、1976年とワールドシリーズを連覇し、“ビッグ・レッドマシン”といわれたレッズの強さは圧倒的でした。来日メンバーも、史上最高の捕手と言われたジョニー・ベンチ安打製造機ピート・ローズ、通算311勝の右腕トム・シーバー、2年連続本塁打王ジョージ・フォスターら、超一流どころがズラリ。試合でも、14勝2敗1分けと日本プロ野球を圧倒しました。

 彼らのプレイに魅了されたワタシは、ますますメジャーリーグ(当時は大リーグ、でしたね)にのめりこんでいきました。この日米野球の期間中、おじさん(父の兄)に言って、スポーツ新聞をとってもらったことも覚えています。中学生のワタシにとって、日米野球の記事はもちろん、アダルト面も刺激的でした。

 その後、2000年代初めまでは、“MLBオールスター軍団”と呼ぶにふさわしい、スーパースターたちがこぞって来日し、日米野球は今よりも“本気度”が高かったように思います。しかし、最近はサラリーの高騰や代理人の介入などの諸事情により、超大物の参加が難しくなっています。わざわざ来日して、ケガでもされたらたまったもんじゃない、というわけです。特に、投手陣はエース級がほとんど来てくれません。こんなんじゃ、とても真剣勝負とはいえないですね。昔はよかった……と、ノスタルジックな気分に浸って、そろそろ寝ます。

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11月14日付日刊スポーツ3面からです。打ちとった側(前田健太ドジャース)、打ちとられた側(菊池涼介/広島)、ともに笑顔というのはやはりどうなのかな、と思ってしまいます。日米ともにポストシーズンでのヒリヒリした戦いを見たあとだけに、余計に“ぬるく”感じました。