散髪は年1回。

雑記です。

元大関琴奨菊、引退。

 何日かぶりの大相撲ネタです。十一月場所、ひいき力士の新大関・正代が休場したことで、ワタシは少し冷めていました。が、盛り上がってますね。今日(11/16)は9日目でした。唯一全勝だった大関貴景勝が小兵の西前頭4枚目・翔猿のはたき込みで敗れて初黒星。ワタシもテレビで見ていましたが、貴景勝は足が出ていなかったような感じです。勝った直後、翔猿のドヤ顔がよかったですね。

 これで優勝争いは1敗で貴景勝と東前頭6枚目・宝富士、幕尻の東前頭17枚目・志摩ノ海の3人が並び、2敗で東小結・照ノ富士、東前頭10枚目・竜電、東前頭14枚目・千代の国の3人が追う展開です。正代が休場した直後、ワタシは本命・照ノ富士、対抗・貴景勝と書きましたが、意外な力士が優勝することも十分考えられます。

 さて。前日の15日、元大関琴奨菊が現役を引退しました。1984年1月30日生まれで、36歳9ヶ月は現役最年長関取。代名詞の〝がぶり寄り〟が記憶に残ります。2002年一月場所で初土俵を踏み、2004年七月場所で新十両、2005年一月場所で新入幕。2011年九月場所後に大関に昇進を果たしました。なかなか優勝争いに加わることができませんでしたが、2016年の一月場所で日本出身力士(あんまりこの言い方は好きではありませんが)として10年ぶりに賜杯を抱きます。11日目、横綱白鵬と全勝同士で対戦し、勝った相撲は見事でした。ワタシもいまだに覚えています。

 その後、横綱へは届かず、ケガも重なって2017年一月場所で大関から陥落すると、徐々に番付を落としていきました。西前頭11枚目で迎えた今年の九月場所は左ふくらはぎの肉離れで途中休場。幕内残留へ向けて再出場するも、2勝10敗3休で、2005年三月場所以来、15年ぶりに十両に転落しました。そして十一月場所、6日目を終えて1勝5敗となった時点で決断したようです。

 通算出場回数1496回(現役1位)、幕内出場回数1332回(現役1位、史上6位)、幕内在位場所92場所(現役2位、史上7位)、通算勝利数828勝(現役2位)、幕内勝利数718勝(現役2位、史上6位)など、琴奨菊が持つさまざまな記録の中で、ワタシが好きなのは元横綱稀勢の里との対戦数です。幕内での対戦数は歴代最多の66回。2人がライバル、好敵手だったことを物語っていますね。対戦成績は琴奨菊が36勝(不戦勝2を含む)30敗(不戦敗1を含む)と勝ち越しました。2人の最後の対戦は2018年一月場所。西前頭2枚目の琴奨菊稀勢の里を破り、金星を挙げています。

 さらば、琴奨菊。名大関でした。

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琴奨菊と言えばもうひとつ、大きく背中を反らせる〝琴バウアー〟。ワタシは見ていませんが、今場所6日目の千代ノ皇戦で久しぶりに披露したようです。このパフォーマンスを〝琴バウアー〟と命名したのは、外国人女性記者でした。2016年2月16日、東京都内の日本記者クラブで会見した琴奨菊は、外国人女性記者を突然指名して〝琴バウワー〟か〝菊バウアー〟のどちらを取るかを尋ねます。すると、彼女は〝琴バウアー〟と返答。統一見解が示されました。今さらながらですが、ワタシは〝菊バウアー〟のほうが合っていたと思います。