散髪は年1回。

雑記です。

バリボン、今年も殿堂入りならず。

 久しぶりのメジャーリーグネタです。日本時間1月23日午前、今年の殿堂入り選手が発表されました。殿堂入りは、全米野球記者協会に10年以上所属する記者の記者の投票で決まり、75パーセント以上の得票が必要となります。今回は以下の4人が殿堂入りを果たしました。

マリアノ・リベラ(投手/ヤンキース
 ヤンキース一筋でクローザーとして活躍。通算652セーブはMLB歴代最多です。何より特筆されるのが、ポストシーズンに強かったこと。通算96試合に登板して141イニングを投げ、42セーブ、防御率は驚異の0.70! 史上初の得票率100パーセントも納得です。

エドガー・マルチネス指名打者マリナーズ
 殿堂入りの資格候補最終10年目で選出された“ミスターDH”。こちらもマリナーズ一筋に18年間プレイし、通算で2247安打、309本塁打をマークしました。首位打者2回、打点王1回獲得。通算打率3割1分2厘は、わずか1厘差ですがイチローを上回っています。

⚾ロイ・ハラデイ(投手/ブルージェイズフィリーズ
 通算203勝(105敗)は歴代106位タイながら、最多勝2回、完全試合を1度、ポストシーズンノーヒットノーランを1度記録するなど、記憶に残る投手でした。松井秀喜がメジャーで初めて対戦した投手でもあります。2017年11月、飛行機事故で40歳の早すぎる死を遂げました。

マイク・ムシーナ(投手/オリオールズヤンキース
 通算270勝(153敗)は歴代32位タイ。資格候補6年目で選ばれました。現役最後のシーズンとなった2008年、最後の登板で自身初の20勝をマーク。シーズン20勝を挙げた年に引退するのは、伝説の左腕サンディ・コーファックス以来、42年ぶりでした。

 この4人の選出は妥当なところでしょう。特に異論はありません。ただし、ワタシが好きなバリー・ボンズ(このブログで名乗っている“バリボン25”は彼の名前と背番号からとっています)は今年も殿堂入りを逃しました。ボンズが残した記録はすさまじいものがあります。通算762本塁打、2558四球、688敬遠、MVP獲得7度はMLB歴代最多。シーズン記録も、2001年の73本塁打長打率8割6分3厘、2004年の120敬遠などなど、数多く保持するスーパースターです(彼の残した記録やエピソードについて、いつかじっくり書きたいと思ってます)。それが今年も選出を逃したのは、やはり、同じく選ばれなかったロジャー・クレメンス(歴代9位の通算354勝)とともに、現役時代の薬物使用疑惑がまだ尾をひいている感じです。

 ワタシは個人的に、ボンズもクレメンスも、殿堂入りするにふさわしい選手だと思っています。2人とも、今年が候補7年目で、残されたチャンスはあと3年(2022年が最後)。殿堂入りは厳しいという見方は根強くあるようですが、ボンズの得票率は資格初年度の2013年から順に、36.2パーセント→34.7パーセント→36.8パーセント→44.3パーセント→53.8パーセント→56.4パーセント→そして今年が59.1パーセントと、じわじわ伸びています。殿堂入りへの機運が高まっている気がしてきます。

 来年はボンズの殿堂入りを期待していいかもしれませんね!

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写真はMLB公式サイトから引っ張ってきました。左が“出口調査”、右が実際の結果です。そんなに大きくは違っていませんね。ほぼ同じと言ってもいいぐらい。それにしても、リベラの得票率100パーセントは改めてビックリさせられます。過去にも100パーセントでの選出間違いなし! と言われた選手は何人かいましたが、実現しませんでした。どうやら今回は“ひねくれ者”の記者がいなかったようです。