久しぶりのメジャーリーグネタです。ワシントン・ナショナルズ(ナショナル・リーグ東部地区)からフリーエージェントになっていたブライス・ハーパーの所属先が、同地区のフィラデルフィア・フィリーズに決まりました。驚くのはその契約金額です。報道によると、その額なんと13年総額で3億3000万ドル、日本円で約368億円。選手個人の契約総額としては、北米プロスポーツ史上最高額のようです。ため息が出ますね。
ハーパーは1992年10月16日生まれ。まだ26歳の若さです。2012年に19歳でメジャーデビューを果たし、その年のナショナル・リーグ新人王に輝きます。ベストシーズンは2015年。42本塁打でタイトル獲得、リーグMVPも受賞しました。昨季は地元ワシントン開催のオールスターゲーム前日のホームラン競争で、劇的な逆転優勝。見事でした。ハーパーが逸材であるのは間違いないところです。
それでも、ハーパーの昨季まで7年の通算成績は、927試合に出場して3306打数922安打、184本塁打、521打点。通算OPS(出塁率+長打率)が.900はさすがといえますが、故障したシーズンも多く、年平均は132試合・26本塁打・74打点・打率2割7分9厘にしかなりません。ワタシの目には物足りなく映ります。13年368億円は、どう考えても払い過ぎでしょう。
こうした外野の声を黙らせるには、結果を残すしかありません。少なくとも打率3割(昨季は2割4分9厘)&30本塁打(同34本塁打)&100打点(同100打点)は毎年クリアしてほしいですね。
そして今季、フィリーズを8年ぶりのポストシーズンに導けるかにも注目です。もちろん、ハーパーひとりの力で決まるものではありませんが、真のスーパースターなら、やってくれるハズです。金額に見合う、大活躍を期待しましょう。