散髪は年1回。

雑記です。

リバプール、シーズン1敗でも優勝できず。

 スポーツのさまざまなデータや記録が好きなワタシにとって、最近興味を引いたのが、サッカー・イングランド・プレミアリーグの優勝に関する記事でした。プレミアリーグの2018-19シーズンは5月12日で全日程が終了。マンチェスターティー(以下マンC)が連覇を果たしました。勝ち点は歴代2位となる98(歴代1位は昨季のマンCの100)。にもかかわらず、優勝決定は最終節までもつれることになりました。というのも、2位のリバプールが猛追したからです。

 両チームの今季の成績は次のとおりです。

  チーム       勝ち点 勝 分 敗 得点 失点 得失点差 
マンチェスターティー  98  32 2 4  95  23  +72
リバプール        97  30 7 1  89  22  +67

 首位マンCは勝ち点98、2位リバプールは同97。リバプールはシーズンを通してわずか1敗(マンCは4敗)しかしていないのに、優勝できませんでした。各種報道によると、リバプールが今季挙げた勝ち点97は歴代3位。勝ち点90台で優勝できなかったのは史上初のようです。「リーグ史上最高の2位」の称号は決して喜べませんね。

 両者を分けたのは、引き分けの数です。マンCは2、リバプールは7。日本プロ野球のように、引き分けを除いて勝率で優勝を決めるなら、マンCは8割8分9厘(32勝4敗)、一方のリバプールは9割6分8厘(30勝1敗)なので、リバプールの圧勝となります。とはいえ、勝率で決めるシステムだと、(プレミリーグの38試合を例にとれば)37勝1敗のチームでなく、1勝37分けのチームが優勝することになってしまうので、本末転倒です。サッカーはゲームの性質上、引き分けがつきものですが、やはり勝たないといかんということですね。

 その意味で、今季のマンCはリバプールを勝利数で上回ったので、優勝にふさわしいといっていいでしょう(ちなみに、調べたらリバプールの今季リーグ戦唯一の敗戦はマンCに喫したものでした)。なお、サッカーには引き分けがつきものと書きましたが、本来、野球には引き分けは存在しません。近々、「ボールゲームと引き分け」をテーマに書きたいと思います。

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リバプールは1892年創設。イングランドトップリーグでは過去18回の優勝を誇るものの、1992年のプレミアリーグ発足後は優勝がありません。前述のように今季も優勝を逃しましたが、リバプールは欧州のクラブチームNo.1を決めるチャンピオンズリーグの決勝進出を決めています。バルセロナ(スペイン)との準決勝は、アウェーでの初戦に0−3と完敗しながら、ホームでの第2戦に4−0と圧勝。2試合合計スコア4−3の大逆転で、世界中を驚かせました。一発勝負の決勝は、スペイン・マドリードエスタディオ・メトロポリターノで、同じプレミアリーグトットナム(今季リーグ4位)と対戦します。キックオフは日本時間6月1日の深夜4時(=6月2日午前4時)。リバプールは昨季、レアルマドリードに1−3で敗れて準優勝に終わっているので、その借りを返したいところですね。