大相撲五月場所は今日(5/25)が14日目。令和初の優勝が決まる可能性があるので、ワタシはリアルタイムでテレビ観戦する気でいました。それが日中、予定外でこの暑い中を外出することになり、もしかしたら間に合わないかも……と焦りましたが、大汗をかいて5時40分ごろに帰宅。テレビをつけると、東前頭7枚目・正代が西大関・髙安にひきおとしで勝ったところでした。なんとか間に合いました。
残りは2番。ここまで11勝2敗の西前頭8枚目・朝乃山と東大関・豪栄道、そして大関返り咲きまであと1勝の西関脇・栃ノ心と10勝3敗の横綱・鶴竜です。今日、朝乃山が勝ち、鶴竜が敗れると、千秋楽を待たずに朝乃山の初優勝が決まることになります。
朝乃山-豪栄道は豪栄道が大関の意地を見せるかな、と思っていました。しかし、朝乃山の勢いは止まりませんでしたね。左上手をがっちりつかむと、あとは危なげなし。豪栄道を一気に寄り切りました。
こうなると、もう流れは朝乃山の初Vへ一直線です。そしてそうなりました。栃ノ心-鶴竜は栃ノ心が立ち合いに変化して鶴竜をはたきこみ。あっさりと決着がつきました。朝乃山の初優勝が決定です。栃ノ心は今場所これで10勝目。2005年の栃東以来となる史上5人目(6回目)の大関陥落翌場所での大関返り咲きを決めました。前日、勝ったと思った一番が行事軍配差し違えで黒星になり、もうなりふりかまっていられなくなった感じに見えましたが、本当のところはわかりません。とにかく白星という結果が欲しかったんでしょうね。
それにしても。開幕前は新大関・貴景勝の話題で持ち切りだったことを考えると、まさかの展開になりましたね。西前頭8枚目・朝乃山の優勝は、1場所15日制が定着した1949(昭和24)年五月場所以降では去年一月場所の栃ノ心以来、21度目の平幕Vで、三役経験のない力士の優勝は、1961(昭和36)年五月場所の佐田の山以来、58年ぶり。また、富山県出身力士の幕内優勝は、1916(大正5)年五月場所の第22代横綱・太刀山以来103年ぶり2人目、高砂部屋からは2010(平成22)年一月場所の朝青龍以来だそうです。
今年は一月場所の玉鷲、そして今場所の朝乃山と、3場所中2場所で初優勝力士が誕生しました。去年は一月場所で栃ノ心、七月場所で御嶽海、十一月場所で貴景勝と、6場所中3場所で初優勝力士が出ましたが、今年はそれを上回るかもしれませんね。初優勝力士が年間4人以上となれば、1972(昭和47)年以来、47年ぶりとなります(ワタシ調べ)。