いつのまにか、といった感じです。日付変わって3月13日、大相撲三月場所がエディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)で開幕します。去年の三月場所の会場は両国国技館だったので、大阪開催は2年ぶり。前回は無観客でしたから、大阪で観客を入れての開催は3年ぶりということになります。
最大の主役候補はやはり、一月場所で3度目の優勝を果たし、念願の大関昇進を果たした御嶽海でしょう。新型コロナウイルスに感染した影響が気になりますが、今場所、新大関優勝で連覇達成なら、五月場所は一気に横綱取り。相撲ファンとしては次の横綱が待望されるので、御嶽海の相撲が注目されます。
以前調べましたが、新大関優勝はこれまで8人です。
力士 新大関場所 成績
鳳★ 1913(大正2)年1月 7勝1分1敗1休
栃木山★ 1917(大正6)年5月 9勝1敗
双葉山★ 1937(昭和12)年1月 11戦全勝
千代の山★ 1949(昭和24)年10月 13勝2敗
若羽黒 1959(昭和34)年11月 13勝2敗
清國 1969(昭和44)年7月 12勝2敗※
栃東 2002(平成14)年1月 13勝2敗※
白鵬★ 2006(平成18)年5月 14勝1敗※
★はのちの横綱、※は優勝決定戦
上記の8人のうち、のちに横綱になったのは5人。御嶽海にはぜひ9人目&6人目になってほしいところです。が、現役の大関&大関経験者の新大関場所の成績を見ると、どうもピリッとしないのが多いんですよね。
力士(三月場所の番付) 新大関場所 成績
髙安(東前頭7枚目) 2017(平成29)年7月 9勝6敗
栃ノ心(西前頭15枚目) 2018(平成30)年7月 5勝2敗8休
貴景勝(西大関) 2019(令和元)年5月 3勝4敗8休
朝乃山(西幕下2枚目) 2020(令和2)年7月 12勝3敗
正代(東大関) 2020(令和2)年11月 3勝2敗10休
御嶽海(西大関) 2022(令和4)年3月 ???
勝ち越したのは髙安、朝乃山の2人だけで、残る栃ノ心、貴景勝、正代は途中休場。御嶽海はどちらになるでしょうか。ちなみに横綱・照ノ富士の新大関場所の成績は、2015(平成27)年7月が11勝4敗。陥落後、再び昇進した2021(令和3)年5月は12勝3敗で優勝しています。
2場所ぶりの優勝を目指す照ノ富士は今場所、両膝の状態が不安視されています。くれぐれも無理はしてほしくないですね。強行出場して膝を悪化させたら、それこそ引退が近づいてきます。横綱不在とならないよう、次の横綱が出るまで、なんとか踏みとどまってくれないと。好き勝手に言わせてもらうと、休場もありでしょう。
ほかにワタシが期待をかけたいのは、新関脇の阿炎です。一月場所で照ノ富士を破った一番は見事でした。自信をもって臨む今場所、初優勝のチャンスは十分あるとみます。
同じく新関脇の若隆景、新小結の豊昇龍も面白い存在です。ワタシが願うのは、阿炎を含めたこの3人の中から、早く次の大関が出てきてくれること。そのためにも、今場所は大暴れしてほしいですね。
そして最後に、すっかり影が薄くなっている正代、貴景勝の先輩大関陣は、ともにカド番で今場所を迎えます。まずは勝ち越しを決め、優勝争いに加わり、賜杯を手にした言うことなし。このところ照ノ富士の独走が続いていましたが、三月場所は見どころ満載です。