福岡・博多の森陸上競技場で開催中の日本陸上選手権第2日。大注目の男子100㍍決勝は、サニブラウン アブデルハキームが2年ぶり2回目の優勝を果たしました。期待されたタイムは大会新記録ながら10秒02で、自身3度目の9秒台はならず。それでも、中盤からの加速はスゴかったですね。ワタシは職場のテレビで、少しだけ音を出して見ていましたが、2位以下に大差をつけてのゴールは見事でした。2位は桐生祥秀で10秒16、3位は小池祐貴で10秒19。レース1時間前まで雨だった影響はあったんでしょうか。
テレビ中継では、控え室(正確にはテントで部屋ではありませんが)の模様も映していました。こうした映像は会場にいると見られませんから、テレビ中継の利点でもありますね。この控え室から決勝のスタート地点に向かうまで、サニブラウンが一番落ち着いているように見えました。“大物”のオーラを漂わせていました。一方、結果的に2位となった桐生からは気負いを感じました。サニブラウンが優勝しそうな予感がありましたね。
今大会、サニブラウンは200㍍にもエントリーしています。自己ベストは日本歴代2位の20秒08(日本記録は末續慎吾の20秒03)。当然、目標は日本勢初の19秒台でしょう。実は世界的に見ても、100㍍の9秒台より、200㍍の19秒台のほうが達成者は少ないんですね(今年5月のセイコーGGP2019開幕前のデータによると、100㍍で9秒台は140人・952回、200㍍の19秒台は75人・323回)。もし達成したら、これまた大快挙となります。
サニブラウン以外に、200㍍には、今日の100㍍で決勝に進出した桐生、小池、飯塚翔太、そしてスペシャリストの藤光謙司もエントリー。何かが起こりそうな予感がします。
男子200㍍決勝は最終日(6/30)の最終種目で、午後5時45分スタート予定です。見逃せませんね!